第40章 果てのない悪意(闇)
ケイト「…どーだか」しらあああああああああ
フィン「……そんなじと目で見つめられても困るんだが…;」
ケイト「ごめん。
私からの主観ではミリもピコも、無限大分の1でさえも感じない」
フィン「うん…君にとっては0も救われてないからね」
ケイト「逆に人に殺意を芽生えさせる言葉しか吐き掛けないから速攻で死んで欲しい。
あくまで個人的に(ずいっ)
0所かマイナス無限大であることをここに申告します」
フィン「死ぬほど嫌なんだね…;
(敬語を使うまでとは;そこまで他人で居たいのか」
ケイト「さっさと死ね」きっぱり
フィン「それほどに…嫌だったのかい?
踊りも祈りも、それまでの何もかもが彼の軽い気持ちの言葉で穢されたのが」
ケイト「そうだね…
そう言ってくる連中は、2年前までは一人としていなかったよ。
出始めたのは参加しなかった1年前からか?
品の無い、存在自体が、魂という根幹から穢れている輩が増えた。
あのような人間の中でも下賤な輩がのさばり、蔓延るから周囲の善良な輩が巻き込まれる。
あ奴等は害虫だ。人を蝕み嘲り否定し跋扈し、それらを害などとは思わず自然と振る舞うシロアリ以下の連中よ。
『死ね』以外、何も想わぬわ」ゴロゴロ
フィン「…始祖神に飲まれてるようにも見えるんだが…」
ケイト「はっ!)
………ごめん…
でも、これが私の本心だ。失望させるかも
フィン「失望はしない」
ケイト「え?」
フィン「第一…その程度で僕が引くとでも?
実際の所、君は彼がいない場所でしているだろう?
わざわざ彼のいる場所へ移動して嫌がらせをしているわけでもない。
その気になれば殺しだってできるのにしない、害することもしない。
そんな君をどうやって失望しろと?」
ケイト「……」
フィン「もっとひどいことを彼等はやっている。
だというのに、君はそれで傷付くのを由とせずに結局「死ね」と念じるだけ。
むやみやたらに知った風な口も、軽い言葉も吐き掛けはしない。確実に殺せる技量を持っているのに実行しない。
可愛いもんじゃないか(微笑)
結局は…相手を第一に考え過ぎている。
彼の在り方は恨みを買いやすいから少ない内に…つまり、罰が軽い内にさっさと死んで受けてしまえと一計を案じているとも捉えられる。
君は…嫌いな相手にさえも優しさを捨て切れないんだね」