第40章 果てのない悪意(闇)
どうせ関係を持つなら後腐れのない人がいい。
自分にとって都合のいいことになるよう歪めようとしてくるだろうからね。
だから友好関係を結ぼうとは思わないし、そもそもこちらから願い下げ。ひいてはお断りしたい。
付き合う相手は選びたいからね。
裏切る?
それはないね。
第一、もしそういう人であれば今じゃなくいつでもできただろう。
これらは周囲から受けた「ケイトを何故受け入れるのか、惚れたのか」という問いに対する、フィンの答えである。
フィン「ケイトー、そろそろ戻ってきてくれると嬉しいんだけど?」ついつい←頬をつつく
ケイト「かぁー」←熟睡中
フィン「ケイトー?」
ケイト「かぁー」
フィン「ぷっ。ふふふっ^^//(くすくす)
返事は寝息か//可愛いなあ、本当に//」なでなで
ベッドで大の字になって熟睡し切っているケイトの横に座り、先程までつついていた頬から手を放して頭を撫でた。
フィン「こんな無防備に(にやにや」うりうり
びくっ
ケイト「きゃう」もぞ
フィン「お。起きたかな?お寝坊さん?」くすくす
ケイト「………すぅー」かくっ
フィン「ぶふっ///
ああ~もぉっ。くっくっくっ^^//」だきっ&なでなで
ケイト「この痴れ者めえええ!」
フィン「!…ん?
一体どういう夢を?」きょとん←一度離れ、顔を覗き込みながら?を浮かべる
ケイト「大人しくお縄につけえええ」むにゃむにゃ
フィン「どうせなら僕も登場させてもらおうかな」にやにや
そう呟きながら、ケイトの耳元に口を寄せた。
フィン「僕もいるよ。すぐ近くにいる。キスをしようとしている。
大勢の前で荒々しく何度でも奪う。舌を滑り込ませて愛を囁きながら何度でも何度でも」こそこそ
ケイト「うっ/////びゃ…////」
フィン「ん?」にやにや
ケイト「びゃかああああああああ!!!///;」がばっ!
フィン「おかえり^^//」くすくす
6月6日(冒険者74日目)の朝は、こうして迎えた。
それから何故かぴったりと引っ付いて離れなかった。
人肌の恋しさか、温もりに安心したいからか…
いずれにせよ僕としても心地いいので、いつものように笑いかけながら頭を撫でた。