第40章 果てのない悪意(闇)
ロキが止めるように言う。
第三階位の魔法を使うと、一気に第五階位まで増えてしまう魔法だと気付いた。らしい。
15時45分、フィンに止めに入られる。
ケイト「使ってみたい」
フィン「駄目だ。何か起こってからでは遅い。わかってくれ」
16時に連れ帰られた所
「第三階位はわけが違う。根本的から違う」という点だけわかったという。
ロキ「一番重要なんは変化するかもしれんいうことや」
ケイト「んー…大丈夫だよ」
ロキ「ええか?この魔法は普通のそんじょそこらのとはわけが違うんや。
だからその…用心だけしいや?」
ケイト「…わかった。それならリフレクトを皆に張る。
その中でならいいでしょ?」
ロキ「ああ。心構えだけさせとうて呼んでもらった。
中断させてすまん!;」
ケイト「ううん。
自分のことを想ってのことでしょ?大丈夫大丈夫!
んじゃ行くよー!
グングニル!」
次の瞬間、魔力を下に実体の槍が出てきた。
ロキ「え!?;」
ケイト「どうしたの?ロキ」
ロキ「い、いや…;
うちのいたずらから始まったドヴェルグとの腕自慢対決で作った奴や。
後で神々に納められてオーディンのものとなったけど、最終的にはラグナロクにおいてオーディンと共にフェンリルに飲み込まれて紛失したはずや;」
その時、ウレイオス(始祖神)の記憶からわかった。
必殺必中の威力を持つ投槍で、その威力は伝説の剣「グラム」を一撃で粉々にするほどであり、鋼の穂先にルーン文字を配することによりその魔力で貫けない鎧はなく、人の素たる「トネリコの木」で柄が造られているため、どんな武器もこの槍を破壊することはできない。
投げると何者も絶対に避ける事ができず、敵を貫いた後は自然に所有者の元に戻ってくる機能も持つ。
ロキ「まさかこれが魔法として発現するとはなあ…
で、第四階位は?」
試し続けていった結果…以下の内容となった。
・第三階位(グングニル)
魔力を媒体に実体を持った伝説の槍を造り出す
・第四階位(サンクチュアリ)
神の力を最大限強めて引き出せる神域を造り出す
・第五階位(ディバイン)
神化魔法、構造が神としての身体と化すと同時に神の力を最大限発揮できる
ロキ「ほれみい!!;えげつない!!!!;」
叫ばれるのも慣れてきた…(遠い目)←絶賛現実逃避中