第39章 闇を打ち払うもの
しかし、普通のものとは違うというヒントはちゃんとあった…
ドンがケイトの魔力で出した水を好んで飲んでいたこと←ラキア大国との大戦終了後、1183ページ参照
ワイバーンの全長は…およそ5m、よって……
エイナ「何考えてるんですか!!?;」
ケイト「この子テイムしたの。ね?」
「きゅうぅん;きゅうぅん;;」こくこく&がくがくぶるぶる
未だ震え泣きながら怯えるように地に伏し続けるそれに…周囲は愕然とするばかりだった。
ケイト「でもバグベアーの亜種がドンでしょ?
本来19階層のそれでありながらLv.5並の力があった。
ってことは58階層に居たこの子は…Lv.15?
まあいっか。Lv.9の私より弱いし」
エイナ「だだだだだ、だからって何でギルドに連れてくるんですか!!?;」震
ケイト「いや、だってこの子音速を超えれるし」
エイナ「ええ!!?;」
ケイト「人を殺せない所か傷一つさえ付けれないよう結界ちゃんと張っといたから大丈夫」
エイナ「本当の本当に大丈夫なのよね!?;」
ケイト「うん」
エイナ「本当の本当の本当に!!?」
ケイト「絶対大丈夫!(どんっ!)←胸を張りながら左拳を当てる
ドンと同じで人を傷付ける気なんて欠片もないよ。ね?^^」
「きゅぅきゅぅきゅぅっ!!」こくこくこく!←未だ涙目
エイナ「……凄く怯えているようにも見えるのだけれど…一体何をやったの?;」
ケイト「ただ取り巻きを纏めて1秒以内に粉砕しただけなんだけど」
『!!!?;』
ケイト「で、拳を構えながらどうしたいか聞いただけ。
こうやって^^」にっこり
『目が笑ってない!!!;』
ケイト「?変なことやった?」
ドン「きゅ;」こく
『お気の毒様』といった言葉と共に、不憫なものを見るかのような、哀れむような目がワイバーンに殺到した。
それからその日中に、背にドンも背負ってるのと同じリュック型空間収納庫を付け宅配をこなし…
後に、客車も付けて世界最速の移動手段として有名になったのは…最早言うまでもないだろう。
テロップ『「音速飛空艇」。
客車内にある空間収納庫、それは乗務員しか取り出せない&入れない倉庫という形態。
客車は最大52名、縦8m,横3.3m,高さ3.3mのゴンドラ状、全面ガラス張りで流れ続ける(速過ぎる)外の風景がある意味名物となった』