第39章 闇を打ち払うもの
ケイト「要するに…ドンとこいつは、私の始祖神としての力をってこと?」
精霊王「うむ。始祖神の力はありとあらゆる万物のもととなる力じゃからの。
異物として反応、イレギュラーを起こし在り得ないボスを産み落とすといったことはない」
フィン「…まるであったかのような物言いだね」
精霊王「黒いゴライアスが出たそうじゃろ。
神が迷宮に来た、なおかつそれに迷宮が反応したんじゃろうて」
ティオナ「それが迷宮にとって母親みたいな大元だから、異物として排除しようと強いボスを出さなかったってこと?」
精霊王「うむ」
ティオネ「なるほどね…
確かにそれなら一連のおかしな出来事にも説明がつくわ」
ケイト「でもドンとこいつは神の力を宿してないぞ?」
精霊王「よぉくみてみい。
ドンは火を生み出す系統が魂の持つ力、こやつは音速を超えさせる程の強化系統が魂の持つ力なんじゃ。
各々の持つ最適な力、それを引き出すのがお主の神の力じゃ。
こやつらが持つ力そのものこそが、お主が与えた力ということにもなる」
ケイト「……んー……;
わけわかんないけど…まあいっか」
ずこっ!!!
テロップ『綺麗に流した!』
ケイト「それよりも…だ!(にや)
音速宅配便!始動!!」ぐっ!←拳握る
周囲『え?;』
ケイト「空中都市まで何回も何回も往復しないといけないから大変だったんだよね。
魔導列車も普及されたけれど、建物を建てるのに必要な資材を運ぶのには手が足りてなくってさ。
で、音速でなおかつ衝撃波が起こらないよう結界を張れば…?」にやり
『……あ』
ケイト「さぁて!ギルドに許可貰ってこよう!
頑張れば頑張るだけ、肉奮発するから!
ドンの分身のボンも頑張ってるもんねb」
ドン「きゅ!b」頷
フィン「なるほどね…
ケイトの魔力が宿ったそれを食べる為に、ケイトが造った料理ばかり食べていたというわけか」腕組
ベート「何でそんな大事なこと先に言わねえんだよ」
ケイト「いや、私は知らなかったし;」手を横に振る
精霊王「てっきり知っているものじゃとばかり」
ベート「おせえんだよ!てめえもケイトも!!」
フィン「まあ、今知れたんだからよかったじゃないか^^;」
ケイト「本当に(頷)
教えてくれてありがとう、じっちゃん^^」
精霊王「うむ!//」満足気に微笑みながら頷く