第39章 闇を打ち払うもの
「きゅうう;きゅおおおおおっ・・;;」がたがた&ぷるぷる
ケイト「いうこと聞くよな?」
「きゅきゅきゅきゅきゅきゅきゅきゅ!!!・・」無限大頷
白目をむいたまま、涙ながらに何度も何度も必死に頷くワイバーンを前に…
僕達は、心底可哀想だという想いでいっぱいだった。
ドン「きゅううう?;」やり過ぎじゃ?;
ケイト「これぐらいしてないとお前達まで食おうとしかねないだろ?
所でお前、何食べるんだ?^^」←人間じゃないよな?という意も踏まえて
テロップ『真っ黒だ!』
「……;;;」がたがたがたがた←滝涙
ケイト「泣いてちゃわかんないよ(顔顰め)
あ…でも確かにこれは泣いてもおかしくないかも;怖いし;
闇解除」ふっ
そう闇を解除してから話していく内、彼が魔力を食らうことを知った。
アイズ「でも…何で、私のスキルが反応しないの?」
精霊王「そりゃそうじゃろ。
ドンもワイバーンもモンスターであっても理性なく暴虐を尽くす怪物ではない。
ケイトの魔力によって生み出された『神獣』じゃ」
ケイト「…へ?」
精霊王「正確にはモンスター的に見れば亜種じゃ。
異端児とも言える。
ケイトが倒した時に魔石やドロップアイテムの質が上がるのも、その魔力が質を強めるよう働きかけるが故。
神に愛されとる上、魂自体が神気も宿しているからこそじゃ。
だが…神の力を魔力を媒体にとは言え、使えたことも要因なのかもしれんの」
フィン「…何故、ドンのことについて言わなかったんだい?;」
精霊王「む?知らんかったのか?
こやつらはケイトの神聖な魔力を受けたことで、それを媒体に迷宮が生み出したモンスター…れっきとしたケイトの神獣じゃぞ?
ケイトや皆と意思疎通ができとる時点で疑問に思わんかったのか?」
ケイト「……わかるかあっ!!!!!」
ごぉんっ!!!
ティオナ「でも闇を展開する必要ってあった?」
ケイト「身体に害となる振動、衝撃波の反動を食らってもらう為だよ。
そうでないとお腹の子まで振動がいっちゃうから」
リヴェリア「そこは考えられるというのに…;もっと体を労われ;」嘆息
ラウル「え?;ということは異端児=神獣?」
精霊王「違う。
神の力で地下に押さえ込まれておる迷宮、そこでの自然発生型イレギュラーじゃ。
ドンやこやつのような人為型ではない」