第39章 闇を打ち払うもの
6月3日(冒険者71日目)
遠征当日。
僕はケイトを連れて、共にバベルの塔まで徒歩で先に出ていた。
バベルの塔についた後、皆もまた揃って辿り着く所だった。
そして抱き締め合ったまま唇を重ねて、「満足^^//♪」という言葉がケイトから返ってきた。
フィン「…随分と無欲なんだね。キス一つで満足とは…(微笑)
(キス所か押し倒してやりたい。なんて言えない…///」目を伏せる
ケイト「?…
…私だって…」
フィン「ん?」きょとん
ケイト「やりたくないわけじゃないんだよ?」こそ←耳打ち
フィン「!!?//」瞠目&ぼんっ!←蒸気が頭から吹き出る
アイズ「むっ)…ケイト、そろそろ馬車に乗って」
ケイト「はーい!」
たったったっ
フィン「爆弾魔め!///」どっどっ!
心臓が今にも爆発しそうになり、胸に手を当てて鎮めようと奮闘する中
ケイトはとても嬉しそうに、楽しそうに満面の笑みを浮かべながら振り返って手を振っていた。
昨日も、わざわざ仕事で残った僕のことも考えてか
瞬間移動で先に帰って晩御飯を作ってくれていたし、美味しかったし…風呂まで……一緒に//(もやもや)←思い出し中
テロップ『色んな意味でドッキドキだ!』
フィン「はあああああ//」腕組←槍を肩にかけたまま深々と溜息を零す
リヴェリア「?どうした?」←フィンを訝し気に見やる
フィン「幸せ過ぎて怖い//」ぼそり
リヴェリア「それは自慢か?」じろり
フィン「いや…単に、今があまりにも…ね?^^//;」
リヴェリア「……気持ちはわからないでもないが」曇り顔
ケイト「?(リヴェリアは何で嫉妬してる感じがするんだろう?)
まあいっか」
何も考えてないだけなのだろう。
だが…それ以上に……
彼女と居ることが、何よりの幸せへと変わっていった。
毒されるなんて比じゃないほどに…空気と同じぐらい、いや、それ以上までに…彼女を愛し、心から想っていることに気付いた。
ケイトは同じなんだろうか…
まあ……あれほどのことを言っておいてそうじゃないなんてことはないとは思うけれど…やっぱり、ケイトの口から直接聞いておきたいな//(ドキドキ)←少しだけ不安
だが勿論尋ねるまでもなく…「私の想いはそれ以上だ!!」と即座に返され、さらに悶絶させられた///