第39章 闇を打ち払うもの
色んな意味で爆弾になるであろうそれを前に…
僕は、一体どうしようかと頭を悩ませるばかりだった。
『褒めて♪褒めて♪』
そう態度から聞こえてくる声に、僕は叫んだ。
フィン「人に使われたらどうするつもりだ!!;」
ケイト「あ。忘れてた;」
フィン「…強大なモンスター相手に使うことを前提にしているんだろうが…;)
確かに強大なモンスター相手ならば手間も楽になるだろう。
だが…人に使われた時の場合を考えてくれ;」
ケイト「うーん…空間収納庫に封印しとく?;」
フィン「いや…十分な注意をすればいいはずだ。
あと、絶対に誰にも取られないようにしておけば」
リヴェリア「とんでもないものを作ったな;」
ロキ「いつものことや;はあ;」嘆息&腕組
僕達は61階層まで行ったんだ、62階層ぐらいは行けるんじゃとギルドから提案。
遠征に明日から連れて行くことになっている。
というのも、狙っている人がいるだろう可能性が高いのは人のより多くいる場所…
つまりを言うと、地上に他ならない。
実際の所、リヴェリア達から反対も受けたわけだが…
行かなくて皆に何かあったら絶対後悔するというケイトの主張、どう言われても納得せず是が非でも行くと叫ばれた。
だからこそ決定されたことでもある。
ケイト「むっ)これでも戦法についても考えてるんだよ?
バインドで縛る、体勢整える、レア・ラーヴァテインで撃つ、
何故トーンを使わないか、精神力と魔力を消費する、壁からモンスターパーティーの可能性もある。
壁を壊すにしても負担はでかい、どうせなら詠唱も込みで時間を稼げばより効率的に倒せる」
フィン「これだけ頭が回るのなら問題はない、か…ただ、馬車から出るのは禁止だ。
もし魔法を撃つにしても有事の際は中から撃ってくれ」
ケイト「わかった」
ティオネ「もし人に向けて撃ったら…;」
ティオナ「怖いこと言わないでよっ!!;」たじっ!←全力で壁際へ飛びずさる
レフィーヤ「考えただけでぞっとしますね;」
アイズ「…うん;」
ロキ「グロテスクな惨状がまざまざと浮かぶで;
スプラッタや;」
うんうん←揃って二度頷く
そう話し合った後、黙っていた精霊王が徐に口を開いて呟いた。
精霊王「流石はわしの孫じゃ!!」
『感心してる場合か!;』