第39章 闇を打ち払うもの
ケイト「「本懐を見失うな」って言葉を闇へ掛けれたのも、皆のお陰だよ(微笑)
失うことに比べたら、あの痛みに比べたら…^^(天を仰ぐ)
それまでの闇なんざ…敵じゃないっ!」ずあっ!!
闇は静かに荒れた…
身を纏う闇が規模を増し、3m範囲を包み込んだ。
だが、冷たい感覚はあるものの、ブランシェの時とは違い畏怖を感じさせなかった。
それほどに、口では表現し得ないほどの温かな何かを感じることを禁じえなかった。
ケイト「そう、思えた。
いや…そうはっきりと断言できるほどの関係になってしまった。
これから得るだろう闇も、これまでの闇も、その全てが…何でもないと想えるほどの、掛け替えのない存在たり得た。
だから…その闇は私が私である限り、どうあっても消せないから。
それごと力に変えて、前に進んでいく。
私という形のまま、やりたくないことは…同じだ」
「失うのだけは嫌だ」とケイトは付け加えながら、前を真っ直ぐに見据えた。
その言葉を皮切りに、それに同意を示すかのように闇が光に姿を変え
今までケイトが使っていたそれと同じもののように感じさせられた。
レフィーヤ「……凄い…」
フィン「まるで嵐のようだね」
リヴェリア「光と闇は相容れないはずだが…どうして闇が光に至れる?」
ケイト「えっと…エネルギーに変換しているって感じ?」
アイズ「エネルギー?」
精霊王「なるほど。
つまりを言うと、闇そのものを純粋なエネルギーへと一度化させ、その後で光の助けとなるよう働きかけたということか」
ガレス「つまりは栄養剤か」
ティオナ「じゃあ役割が強化する為のエネルギーになってるってこと?」
ティオネ「その変換自体にエネルギーは要らないの?」
ケイト「うん。
例えばだけど、集めた魔力の形を変えてるのと同じ感覚に近いから。
あるものを意識して形を変えてる…手をグッパーさせてるような感じかな?」
ロキ「でもって自動なんか?」
ケイト「頷)うん。
闇が自分の意志で光の力になってくれてるから」
ロキ「常人やったら即アウトやで;
始祖神の魂っつぅか、その生まれ変わりやからこそ耐えれる力ってだけやし;」
ケイト「え?;そうなの?;」
ロキ&精霊王『そうや&そうじゃ』うんうん(二度頷)&腕組