第39章 闇を打ち払うもの
霊感、もとい霊能力…それは神通力とも言い換えられる。
そしてそれは…普通の者では感知できないそれを認知できる。
気…つまり気功を教わらずとも扱えるのはそれに起因している。
フィン「ケイト…忌憚のない意見を聞きたい。
君は…もし、僕達と違う世界でなければ生きていけないとしたら…
長くは持たず死んでいくとしたら、どうしたい?」
ケイト『死ぬまで生きる。皆と一緒に』
『!!!』
ケイト『そのことに変わりはないよ。
いずれ、別れの時は来る。
それは…この世で生きていても、どこで生きていても必ず切り離せない。
だから…後悔しないように生きたい。そしてそれは…
いずれにせよ、皆と一緒に生きなければ絶対に後悔する。そのことに変わりはないよ。
私は、後悔しないよ。このまま死んだとしても、笑って受け容れる覚悟ぐらいできてる。
ただ…哀しい思いはさせたくはないから、笑って欲しいかな^^;』ぽり←頬を掻く
『できるか』
ケイト『だよねえ^^;
私も…皆が死んだら、耐えられないよ』
フィン「…僕も…同じ気持ちだ。
急に付かぬ事を聞いて済まない」
ケイト『大丈夫…
なんとなく、わかってた。
人の多い俗世にとって…私は、異物なんだってことも。
だから…こんな世界で散々な痛みばかりだったけれど、だからこそ得れた幸せがあるから。
マイナスばかりだったそれが、急激過ぎるプラスで…普通の人達の0からのプラス所の比じゃないから。
………護りたいんだ…たとえ、望まれなかったとしても』
フィン「…そうか…それが君の気持ちかい?」
ケイト『うん…
独りぼっちだった。
それがこれだけ変われたのも、皆のお陰だよ。
闇のそれだけは、どうにも…さ。
相反してるからこそか、光が強い時は闇を出せない。
逆に闇が強い時は光が出せない。
互いに、互いを打ち消し合おうとするんだ。
どちらか一色なんて…選んだとしても、選び続けたとしても…ゆくゆくは、押さえ込まれていた方が爆発して暴走する。
いっそのこと、始祖神の力が『光と闇を同時に使った力』だったらよかったのになあ』
フィン「闇に蝕まれた時は光を?」
ケイト『うん。
こういうことはさ、バランスが大事なんだと思う。
でもそれがとっても難しいんだよね』
リヴェリア「ならばいっそ、光を使う時に闇を使えばどうだ?」
『!!』