第39章 闇を打ち払うもの
ロキ「……で…それはそないに深刻なんか?」
精霊王「頷)うむ。
そもそもがあやつが持つ心自体が光に由来する。
純粋で馬鹿で直向きで…とことん真っ直ぐじゃ」
フィン「…いいことじゃないのかい?」
精霊王「いいことだ。しかしじゃ…
問題はここからよ」じい
ロキ「前置きはええからぱっぱと用件だけ言えや」けっ
リヴェリア「言葉が過ぎるぞ、ロキ」じろ
ロキ「いや、隠しながら長引かせてく言い方されたらムカつかんか!?」イライラ
ガレス「気持ちはわかるが落ち着かんか」←やれやれとばかりに嘆息を付く
精霊王「…ならば簡略的に話すことにしよう。
前置きは省いて用件だけの」ずず
ことっ
『……』
精霊王「このままではケイトは人類を撲滅する使徒になり兼ねん。
精霊王の森に返すか、新たに造った聖域に閉じ込めるか選べ」
ロキ「ぶっちゃけ過ぎやろおおおお!!!!」
精霊王「のお?じゃから前置きは大事じゃろうに」嘆息
ロキ「それ見たことかと言わんがばかりのツッコミは要らんわ!!
ぱっぱとわかりやすく説明せんかい!!20字以内で!!」ばんばん!!←机二度叩く
精霊王「うむ。20文字以内か…
『ケイトの心は0か100かしかない』以上じゃ」
ロキ「『異常じゃ』の間違いやろ!!」
フィン「落ち着いてくれロキ。会話にならない。
精霊王…一つ聞きたい」
精霊王「何じゃ?」
フィン「彼女は闇を理解しようと、自らそれに歩み寄り染まった。
つまりを言うと、そのことが起因となってゆくゆくは飲み込まれて暴走しかねない。
それを避ける為に必要なのが浄化。
元々ケイトが持つ特性であると同時に、魂自体はそれ。闇とは相反するが故に理解できない。
といった所かい?」
精霊王「うむ。大正解じゃ」
ロキ「普通にそう言えや!!;」
精霊王「む?
普段の素行から闇そのもの自体ケイトとは正反対、蝕まれかけている、理解できん。
それらの情報から察しは付かんか?」
ロキ「付くけどちゃんとそれを言わんかい!;」
リヴェリア「なるほど…
性質から言えば正反対。
つまり不真面目なそれを理解しろと言われたとして、真面目な者であれば理解などできようはずもない」
ガレス「なるほどのお。正反対であればこそ、か」
ロキ「何でうちを見るねん!;
うちは超真面目やで?」
『どうだか』嘆息