第39章 闇を打ち払うもの
ケイト「…頑張る」ぐっ!
リヴェリア「自分という軸を見失うなよ?くれぐれもだ」
ケイト「はい!」気を付け
リヴェリア「今日は休め。のんびりとするのもいいだろう」
ケイト「んー…付き合ってくれない?;」
リヴェリア「断る。
気ままにやりたいことをすればいい。
そうだな…←顎に手を当てて思案する
フィンに抱き付けばどうだ?」
ケイト「そうする!」だっ!!
そうして扉を開けて部屋を飛び出すとほぼ同時に
立ち聞きしていたフィンと再会し、飛び付くと同時に問答無用で押し倒していた。
やはりいたか…←薄々気配は察知していた人
ケイト「……あのさあ…」
フィン「?何だい?」
ケイト「……何でもない^^;」
ガレス「?はっきりせんのお。
歯切れが悪いが、そんなに言い辛いことか?」
ケイト「…うん」
フィン「話したくなった時でいいよ」
闇とは、どうあっても切り離せない。
だが…それでもなお、彼女をそうさせるものは何なのか…
尋ねてみた所によると、前世の戦国時代で散々に失ってきたそうだ。
どうしてもその想いは消えてはくれず、結果として与える側には決してなるまいと魂にまで染み付いているらしい。
その後、フィンの部屋の端に設置された結界から精霊王が訪れた。
精霊王「…ずず…うまいの」
わざわざ紅茶をすする姿を私達が見守る中、それにロキが尋ねた。
フィン「…」
ロキ「で…何でわざわざ来たんや?
俗世は汚れとるんやなかったんか?
お前のおる場所とは正反対やろ?」眉顰め&頬杖
左肘を膝の上につきながら睨視するロキに、精霊王は溜息交じりに机にカップを置いて言葉を返した。
精霊王「うむ、穢れておるわい。
それも大いにな」
バチバチバチ
ロキを睨視する中、その間に火花が散った。
ロキ「で?うちにどないせい言うねん」
精霊王「そこが問題じゃ。
ケイトは今…闇に蝕まれかけとる」