第39章 闇を打ち払うもの
間伐と除伐に関しては、普通ならば切る所なのだが、私は「植林」という場所を移し替えるやり方を取った。
流石に切るのは…その後のことを考えれば、木からすれば理不尽だから……;
と言うのも…例えるなら、いきなり見知らぬ人達が寄ってきて、されるがままに切られて、自分の役に立つそれに形を変えろなどと言い、勝手に形を削って加工していき、木の為ではなく人間の為だけに…うん、無理。できない;
という考えを伝えた時…「君のように思い至れる人達ばかりなら、どれほど争いが減ったことだろうね…」とフィンから何とも言えない目を向けられながら言葉が返ってきた。
どういう意味だったのかは未だよくわからず、定かではない。
褒め言葉なのかなとも思えたが、皮肉のようにも聞こえたので何とも言えなかった。
林の場所にあった元気な木ならば以前と同じ環境(庭にある林)にして
育たない幼木や成長見込みのない若木の場合ならば環境を変えて最適なものを模索して見つけ、蘇っている。
滝の傍の環境にした所、見る見る内に元気になったのを見た時は壮観で、見事という他ないほどだった。
天と地ほどに、生き生きとした様子…その差は明らかだったから。
それを見ていた精霊が突如私の前へ姿を現し、家の護り番になることを申し出てきた。
地下20mにあたる地面の瞬間移動で、地下8mの地点にあった泉(中2階画像参照)ごと連れてきてしまったらしく…泉の精霊のようだ。
謝罪したわけなのだが、本人からは「逆にそれでよかった」とさえ言ってこられた。
何でなのかはわからないが、尋ねてみた所によると今までで一番居心地がいい…だそうだ。
聞いておいてなんだが、未だよくわからない;
作者『熱中症にかかり体調が未だ優れず、更新が滞っています。
1日に1ページは更新していくつもりです。
読んで下さった方々、いつもありがとうございます。そして済みません;』