第39章 闇を打ち払うもの
本当はわかってた…
生きている限り、別れは付いてくる。
わかっていた…
どうあっても、それは切り離せないものだと……
生がある限り、死は隣に寄り添い続ける。
それがある限り、生きている者達にとっての別れは…
永遠に無くなりはしないのだということも――
私は、ちゃんとわかってた。
それでも…受け入れたくはなかった。
別れる為に出会っているのだろうか?
気が合う者達まで、何故死なねばならないのだろうか…?
出会ったことこそが罪で、別れこそが罰なのだろうか?
違う…
その中にある大切な何かを、神は得ろとでも言うのだろうか――?