第38章 お手伝い
フィン「僕とケイトの…かい?///」
ケイト「うん!」
フィン「そ、そうか…二人暮らし、か//
(これまで…考えたことが無かったな///」
その話が出た瞬間、頬のゆるみが押さえられずにやにやと笑みが止まらなくなってしまった。
二人っきり…料理を作って帰りを待っていてくれる場所…
ヤバイ…色んな意味で、ヤバイ!///←想像して真っ赤になってる人
テロップ『フィンはテンパっている!いや、テンパり過ぎだ!!』
ケイト「お腹の子もだよ?//」左手を口の横に当てて囁く
フィン「!////(ドキッ!)
あ…ああ//
…そうだね///」
ケイト「それじゃ、移動用水路の話に戻るね。
二人の家なんだから、後で今晩一緒に考えよう!」
フィン「あ、ああ//」こくこく
ケイト「下にあるのが冷たい水なら冷気を上空へ、暖かい水なら暖気を上空へ。
温度調節も必要だからそれも兼ねようと思ってさ」
フィン「なるほど。結界が張られていることで無風。
暖められた空気は上に上がるから、それで気流を造り出そうというわけか」
ケイト「うん。
熱帯雨林や熱帯魚などの場合は…
また別の結界を作って凌ぐよ。温度や気圧を一定にするよう」
アスフィ「移動用水路…つまり流れる板ですか。
降りるポイントは壁際とエリア端の折り返し地点。
ならば、いっそのこと老人でも乗れるようにしましょうか…
係員を待機させるようにするだけでなく、降りる箇所に手すりを取り付けては?」
ケイト「そうだね。
速度は老人の足も考えると毎分25mくらいかな?
ん。でもちょっと待って」
『?』
ケイト「動く板の両端には境目がわかるよう黄色い線を入れておくのはどうだろう?」
フィン「そうだね」
ケイトのその言葉に同意するように皆は揃って頷いた。
歩いている内に気付けば板の上に乗っていたなんてことも起こり得ないからね。
フィン「それなら、円状になってる部位の水路の上に橋を掛けたらどうだろう?
「エリア区分けの壁」と「直線水路同士の間の空いた部分」までのちょうど中間に位置する場所に」
ケイト「それだ!規模はどれぐらいかな?」
話は段々と進んでいき、全体像が段々とはっきりとしてきた。