第38章 お手伝い
アスフィ「しかし…何故そんな計画を今?」
ケイト「あー。わざわざ集めて発表した理由はただ一つ!
一応仕事は全部終わらせたけれど、ヘルメス来ないでしょ?」
アスフィ「ええ…本当に、どこに行ったのやら;」曇り顔
フィン「心中察するに余りあるよ;」瞑目&嘆息
ケイト「面白い話をしてれば自分から飛んでくると思うんだ。
そう…美味しい御飯に群がる蠅のように!」ぐっ!
アスフィ「否定できない!;」くぅっ!
ヘルメス「面白い話があるって聞いたんだけど本当かい!?」キラキラ
『…本当に来た;』じとー
ヘルメス「?何だい?その目は」
アスフィ「ヘルメス様!!!・・」ぎんっ!!
ヘルメス「い!?;アスフィ!!?;」ぎょぎょっ!!
直後、雷が落ちた。
アスフィ「所でこの水路は?」
ケイト「移動用。
板に乗って流れてくエスカレーターみたいな感じ。
降りるポイントは壁際とエリア端の折り返し地点かな。
係の人を待機させるようにしよう」
アスフィ「…幅10mということは…より入っていきたい場合はどうすれば?」
ケイト「…スカイボードか、流されて奥の所で降りるかだね」
アスフィ「両方ができない場合は?」
ケイト「瞬間移動用ポータル作ろうかな。
老人が来る可能性もあるよね。その場合困るだろうし」
『ポータル?』
ケイト「んっと…少し長くなるよ?
例えば、遊園地の北端から動植物園の南端へ飛ばすと考えてみてね。
その二か所の空間と空間を繋げる為に、二つの場所へ各々大きな柱を作って円を刻んでそこに空間魔法を設置する。
そして柱に描かれた円、一か所に設置された空間魔法に触れたものを予め設定された場所へ飛ばすもの。
それがポータルだよ。
遊園地のならば動植物園へ、動植物園のならば遊園地へって感じにね。
でもその場合、場所は分けた方がいいかも」
フィン「何故だい?便利だと思うけれど」
ケイト「だって次の人が前へ前へ行こうとしている時…
同時に互いのに並んでた場合、衝突事故になり兼ねないでしょ?
どうせなら一方通行のにしようかな。各エリアの端に自エリア以外の4つへ飛ぶのを作って。
そして飛ばされる場所の周囲を、誰も近付かないようテープで囲むなりして」
フィン「そうだね。それがいい」
それに納得して誰もが頷く中…神ヘルメスは恨めし気に睨んでいた。