第38章 お手伝い
アスフィ「機材の必要となるものもまた協力体制を築いていますからね」
ケイト「お手数おかけします;
というか、建築でもヘファイストスだけでなくゴブニュまで」
ゴブニュ「お前のことだ。異空間なんだろう?
そこに建物を建てれるという経験自体が希少だ。
手伝わせてくれ」
ケイト「わかった。
市壁に関してはオラリオと同じものを予定しているから、そこもお願い」
ゴブニュ「わかった。どのぐらいの規模のものを望む?」
ケイト「んっと。幅は中心から1.1km~1.12kmの10m,高さは15m。
エリア毎を区分する為の壁も幅は10mだけど、高さは3m。
水路に関しても移動用に10m幅で流れていくよう設計して。
地面は高さ20m程度のものにするつもり」
ゴブニュ「ふむ。わかった」
ケイト「でも特殊な形をしていて…
でも待って。
とりあえず、住宅街の設計もしないとだから…;」ぶつぶつ
アスフィ「ケイト、屋台は良しとしてもデパートやマーケットはやめた方がいいかと」
ケイト「え?何で?」
アスフィ「同じものを売る中でもこちらの方が安い、こちらの方がいいと取り合いになり、比較されることもあり兼ねません。
ならばいっそ、他が売っているものは売ってはいけないという規則を作るべきです」
フィン「なるほどね。
客の取り合いで争いへ発展しないようにか」
ケイト「わかった。
なら商店街って形にして、専門店のような扱いにしよう。
肉は肉屋、魚は魚屋。用途に分けてね。
とりあえず、全体像に関してはこんな感じにするつもり。
1000倍縮尺させたものだけど」
そして黒板に画像が浮かび上がった。
空中都市の図らしく、必要な情報がびっしりと書き込まれていた。
作者プロフィールのホームページにある画像参照。
外壁込み直径1.12km,高さ1.82kmの円柱状。
中心地の200階建てのホテルの屋上にはスカイボード教習場というものがあるらしい。
面積まで事細かに書かれており、結界においては地面と市壁の外側を共に覆う形であることがわかった。
市壁の上に上って日の出を拝むこともできるらしく
市壁自体が結界の壁に位置する為モンスターも敵も一切近寄れず、魔法も反射されるので注意すべしとのことだ。
市壁内部は倉庫も部屋もあり、もしもの時の避難所の役割もあるらしい。