第38章 お手伝い
アイズ「私も行く!」だっ!←風になって去ってゆく
ティオネ「…仕事を終わらせるまで…たった12秒」唖然
テロップ『開いた口が塞がらないとはこのこと!』
ラウル「早過ぎるっす…;」汗
ガレス「最初から本気を出せばいいものを;」嘆息
ティオナ「アイズの速度も異常だったよね;
同じ人を好きな同士、何か通じるものがあったのかなあ;」
リヴェリア「そう言えば、ケイトとティオネも意気投合していたな」←800~802ページ参照
ロキ「なんやおもろい計画発表するみたいやからうちも行ってくるわ!」だっ!←普通に走っていった
そして…空中都市計画について話は進んでいった。
勿論、僕の通信機にも集合場所の訂正が来た。
集合場所はバベルの塔30階、神会が執り行われる場所だそうだ。
協力者を募るという目的もあるらしい。
『急に変えてごめんね。
いつもお手数かけて、本当にごめん』
『そんなに気にしなくていい。
僕は…君を護れる男になりたい。
神よりも、何よりも……』
ケイトからのメールに返信する為、入力画面にしたまま声を出し、それが文面となって表示されて送信される。
が、自然と口をついて声に出た「後半の言葉」まで入力され、気付けばそのまま送信されていた。
勿論、それに対しての返答は『好き好き好き好き愛してる愛してる愛してる愛してる』という文字が限界文字数までびっしりと連なったメールだった。
それを見た瞬間、にやつきがどうにも止まらず…
明日にホームに帰って修業も兼ねて戦った後で自慢したが、いつものことだとばかりに若干飽き飽きとしたような眼とげんなりした表情を向けられ「よかったね」と返された。
そんなに変なことをしたかな?;(汗)
テロップ『周囲は耳たこだ。気付け!』
30階で再会した瞬間、ケイトが僕へ飛び付いて密着したまま離れず
何度も何度も好き好きと愛の言葉と共にせわしなく頬ずりを続けるそれに
僕もまた、堪え切れずに笑みを浮かべながら抱き返し、自然と頬ずりをしていた。
何よりも愛しい存在に向けて――
【万能者(ペルセウス)】(アスフィ)が咳ばらいをしなければ、きっと何時間でもしていたことだろう。
時間も場所も周囲の目も忘れて、互いだけに目と意識が行ってしまっていた。
にやにやとした笑みと目が、非常に痛く感じた…;