第38章 お手伝い
メール内容
『今日はヘルメス・ファミリアの所で泊まるけれど、一つだけお願いがある。
フィン、お願いだからヘルメス・ファミリアの所へ来て。
フィンと一緒じゃなきゃ寝れないし、どこか落ち着かない。心もとない。
一緒じゃなきゃ嫌だ。
ごめんだけど、用事とか全部終わった後で
ううん、夜でもいいから来て』
即座に『分かった、待っていてくれ』と送り返したのは言うまでもない。
そしてホームを出る際にメールを送り、ケイトの下へと向かった。
先程までの不安な心、「離れていたくない」、「ケイトは違うのだろうか」という想いは…
ケイトからのメールの言葉で瞬時に吹き飛んだ。
『神の鏡』の技術を組み込んで通信機を改造して『ビデオ通話(?)』という機能が追加された。
それが、ちょうどラキアを軍事国家から鉄道大国にした頃。ケイトが風邪が完治するまでの間、手持無沙汰だったから作ったそうだ。←1183ページ参照
メールという音声なしの文面で送る機能も作られていた。
それが新婚旅行の僕の村への徒歩中、賢者の石を作った後だ。
そして今…『空中都市』なるものを、一か月後に絶賛計画中らしい。
アルテナと同盟を結んだ後(新婚旅行最終日)、オラリオから何時でもラキアとアルテナへ行けるようになった。
それを機に、「いっそ空間と空間を繋げれば、どんな距離でも一瞬で済むんじゃ?魔導と鉄道の融合!(キラーン!」と言い出し、空中に同じ時間軸で空間だけが違う清浄な地を作ればと言っていた。
オラリオの上空に同じ面積のそれを作るつもりらしく
中央に魔導列車の駅、その上に円柱状のホテル、北に遊園地、南に動植物園、西に水族館、東にため池と住宅街。
計画発表中
『住宅街?』
ケイト「永住する人用に決まってるじゃん。デパートやマーケット、屋台も込みで」
「面白そう!」
「俺永住する!」
ケイト「おら馬鹿神共!勝手に失言すんじゃねえ!!」
バァン!←黒板ハリセンで叩いて黙らせる
フィン「ケイト…声が荒れているね;」
ロキ「うちら神々は基本誰もが自由やからな^^♪
あー、にしても懐かしいわ!ウレイオスいつも一生懸命頑張っとったし!
うちら纏めようと必死にな」にこにこ
フィン(何でだろう…酷く共感を感じるのは;)
テロップ『↑団長という仕事柄、常に纏めるのに苦労してきた人』