第38章 お手伝い
フィン「今日、ケイトは…神ヘルメスの所で泊まり込みをするらしい」
『!!』
フィン「何でも…【万能者】が疲れ切っていて過労寸前らしい。
それを見るに見かねて土産ついでに仕事を手伝うんだとか…」
ティオネ「相変わらずお人好しね」
ティオナ「他派閥にもそうだよね」
フィン「今手伝うべき仕事はないとも伝えたからね」
リヴェリア「産まれるまであと1か月だったか?
以前は龍人化による活性化で随分と成長が早く進んだそうだが」
フィン「ああ。
だから体に負担もかからないようにと思ったんだが…
新婚旅行中、大岩を湖に投げ込もうとするし、荷物を持とうとすると持ってない側の手を持ってと繋いでくるし。
まあ、だからそれごと抱き上げて楽しませてもらったけれど^^」くすくす
ガレス「随分と楽しそうじゃの」
アイズ「…ずるいっ//」むすっ←頬が膨らんでいる
リヴェリア「生き生きとした表情を見せるようになったしな。見違えたぞ」
フィン「…それについては、ケイトが好きで堪らない病かな?
恋の病というか…四六時中でも傍に居たい気分になるんだ。
一時でも離れたくない…離れていて失うくらいなら…そう思ってしまう。
いっそのこと縛り付けておきたい気分だよ」
ガレス「それは言うに及ばず、及ばざるが如しじゃろう」
フィン「どうしてこうも僕の手をすり抜けてどこかへ行ってしまうのかな」曇り顔
『…』
フィン「ケイトは違うのかな…
はああっ」腕組←本気で沈み込んでいる
リヴェリア「悲愴な表情で言う台詞か?;」
ガレス「本当にケイトのこととなるとヘタレじゃの」
フィン「慎重だと言ってもらえないかな?;」
ガレス「誰がどう見ても好きだと言っているように見えたが?
あれだけさも嬉しそうに満面の笑みを浮かべて照れ臭そうに頬まで染めて…
一緒に居るだけであれほど幸せそうに態度に出とるというのに、何故こうも気付かん?」
フィン「言わないでくれ、ガレス;
自覚はあるんだが、どうにも…怖いんだ」
『え・・』
フィン(何故揃ってそんな目をするんだい?;)
その疑問を飲み込む中、僕は弁明する為に口を開いた。