第38章 お手伝い
アスフィ「ああ。すみません、話が逸れてしまいましたね。
中身を見ても構いませんか?」
ケイト「うん!」
アスフィ「…!!これは…」
ケイト「アスフィお姉ちゃんの生まれ故郷だって聞いたから、だからお土産ならって貝とか名産のを手で拾ってきたんだ^^」
アスフィ「…ありがとうございます」
困ったような、はにかんだような表情を見せた瞬間…
ケイト「あ、ごめん!何か、嫌なこと思い出させた?;」
アスフィ「いえ、そういうわけでは」
ケイト「あああああ;
逆に気を遣わせてどうすんだあああああ!!;」頭抱
アスフィ「落ち着きなさい!;」
ケイト「ごめん!!;ごめんなさいいいい;」ぺこぺこ
アスフィ「怒ってないので落ち着きなさい;」
ケイト「ん…ありがとう」
アスフィ「落ち着きましたか?」
ケイト「私って…化け物なのかな…」
『!?;』
ケイト「そこで拾ってる時、言われたんだ…
1から9に至った、人の皮を被った化け物だって。
なりたくてなったんじゃない。
ノアールがそうしてくれたのも、傷を負った瞬間から治っていくのも…全部…なりたくてなったんじゃない。
私は…化け物なんかな」ぽろり&ぷるぷる
海での出来事が脳裏によぎり、アスフィお姉ちゃんの服の裾を握りながら言った。
その瞬間、アスフィお姉ちゃんから憮然とした表情で訴えかけた。
アスフィ「そんなことはありません。
親友の為に是が非でも救いに行き、たとえ元に戻れなくなろうとも全てを捧げた。
そんなあなたが…化け物のはずがないじゃないですか」ぎゅっ←裾を握った手を右手で包み込んで握り、微笑みかける
ケイト「!!」
アスフィ「だから…自信を持ちなさい。
他人に何と言われようと、あなたを慕う人がいることを忘れないで下さい。
そこに、私が入っていることも…」
ケイト「……ありがとう。私の心は決まったよ」微笑
アスフィ「元気になったようですね。何よりです」ふっ←瞑目&微笑
アスフィお姉ちゃんの言葉を耳に挟みながら、私は通信機をポケットから取り出した。
そしてフィンの通信機へかける。