第38章 お手伝い
ケイト「……私は、始祖神だった。
私の心の中にある闇は知っているな?」
フィン「ああ。誰の中にもあるだろう?」
ケイト「そうだ…
で、私はなまじ他より力が強い分、時が長い分…抑え込むのも一苦労で…
結果、闇自体が独自の意思を持って猛威を振るうようになった」
『!!』
ケイト「それを押さえ込もうとした…
是が非でも、世界を滅ぼすなんてことは避けたかった…
大事なものができたから、大切だから…
だが…闇にとってはそうじゃない。
私の中にある闇もまた、暴走する可能性もある。
本当は気が気じゃないというのが本音だ。
ごめんな、アイズ。
人には安心して話すよう促しといて、どの口が言ってんだって話だ^^;
結局…肝心なことは、尋ねられる所か問い詰められるまで話せなかったくせにさ」俯&ぽつり←涙目
アイズ「…大丈夫」
ケイト「?何が?」
アイズ「…私は…たくさんのものを与えてもらったから。
だから…返したい。
ケイトを守りたいから、皆は必死に修業した。それが私達なりのお返し」
ケイト「!!
…はっ…ははっ…馬鹿だよ、お前達はっ;
神にまで戦いを挑む気かよ」ぽろっ
フィン「相手が何であろうと関係ない。
僕の妻に手を出すんだ(とんっ)←前にしゃがみ、私の左肩に右手を置く
こちらとしては、ただで済むとは思わせたくはないね」にや←不敵に微笑む
ケイト「はっはっはっ!^^//」
フィン「それで…それを倒すには、僕達では力不足かい?」
ケイト「……うん…少なくとも、理を破る力が必要になる。
理に働きかけ、覆す神の力が」
フィン「…そうか…
神の力を出される前にと考えたが…それは無理そうだね」
ケイト「うん…あいつは人間じゃない。
神の力を息をするよう自然と出せるし、体の構造自体が神だから人とは決定的に違う」
フィン「なるほどね…
つまり、人という構造では十二分に神の力を発揮できない。
だが相手は神という構造を持ち、神の力を十二分過ぎる程に強めた上で出せる。
それらが決定的な違いになるというわけか。
龍神にはなれていたわけだが、神という構造にはなれるかい?」
ケイト「……無理だった…それも、現在進行形で。
合一魔法で一時的に出せてただけみたいだ」←1079ページ参照
フィン「そうか…
でも、まだ希望は潰えたわけじゃない」