第38章 お手伝い
そして…翌日にフィンと一緒に帰ってきた時、何故か門に入ってからしばし待つように言われ
言われた通りに待っていると、皆が得物を手に総出で出てきて、次にされたのは…
ラウル「クリエイト・修業空間、範囲指定直径10m内の生物」
ケイト「…え?;」汗
異空間に閉じ込められ、それと同時に皆が音も無く私を囲み
フィン「修業の成果を見せてやれ!!総員、突撃!!!」
『死ねええええええ!!!!・・』だっ!!!!←殺意むき出し
ケイト「何でえええええええ!!!!;」だっ!!!!
四方八方からの隙間無い総攻撃だった。
フィン、リヴェリア、ガレスを筆頭に恨みを晴らすかのように全力で各々の得物で殴ろうと襲い掛かられ
それを抜けると同時に魔法部隊からの魔法を受けかけ、おまけに並列詠唱を皆が行っておりどこから来るかわからない。
その上、その並列詠唱の間は魔法円全開で物理的な攻撃にも率先して参加してくる!;
しかも発動後の魔法がかわされたとしても、リヴェリアのスキルで魔素を精神力に変えながら他のエルフに与えてる!!;
空中に逃げると即座にティオネはティオナを上空へ投げ、投げられたティオナが待っていたとばかりに重いウルガを上から振り下ろし
私がそれまで避けていた攻撃や魔法を、敢えて先回りしてもろに受け続けていたベートが
【ハティ】という損傷(ダメージ)と魔力を炎属性の威力に変えるエンチャント魔法の準備を終え
落下先である下で待っていたとばかりにそれを発動した。
空中でも魔力を解放する間を与えまいと、【ハティ】が届くまでアイズの【エアリエル】を付与された皆で隙間なく囲いながら攻撃を休みなく加え続けていた。
逃げる隙間などなく、攻撃を足場にしても連携によって即座に全て塞がれ、魔力を魔法として出す時間さえ与えられず、逃げ場などどこにもなかった。
よって…
ケイト「回避!否、無理!!;」
ベート「死ねえええええ!!!!」
どっごぉおおおん!!!
私は皆の魔法と攻撃によって倒されました。
そしてフィンから伝えられたのは…
全員で『闇全開のブランシェ』を倒せるようになったこと、フィンのみ私と同じLv.9に至ったことだった。
統率の取れた密な無駄のない動き、極限まで研ぎ澄まされた技術…
私は人生で初めて、『完全敗北』というものを身を持って知った。