第38章 お手伝い
朝御飯を食べた後、予定通り各所へ回って新婚旅行の土産物を配りに行くことにした。
勿論、フィンには既に寝る前に許可をもらってある。
まず最初は一番南に位置するフレイヤの所(ホーム)で、次にガネーシャ、その次にヘスティア、治療院、ヘファイストスと段々北上していくつもりだ。
そして最後にヘルメスの所に寄ろうと思う。
だって…アスフィお姉ちゃんに会いたいし。
ちなみにこれは余談ではあるが、私とフィンが新婚旅行中の際に…
ガネーシャ・ファミリアからロキ・ファミリアへの依頼で、クリエイト・修業空間で稽古を付けることが多くなったそうだ。
やはり「オラリオの警護の為に必要なのだ!!」というガネーシャ渾身の涙ながらの土下座、それも門前での3日間に渡る直談判、しかもその場から身じろぎもせず無飲無食無睡を貫き続けたことからロキが根負けし、依頼を受け入れたらしい。
と同時に、ガネーシャ・ファミリアのLv.が順当に上がり、今に至っては私が入る前のロキ・ファミリアレベルになったそうだ。
そしてフレイヤ・ファミリアもまた、今か今かと順番を待ち続けている。
ロキが言うには、同盟ファミリアだから仕方ないとのことだ。
「いざとなれば是が非でもケイトを守る為に動くやろうしな」とも言っていた。