第37章 アイズの気持ち
5月31日(冒険者68日目)
大食堂にて、朝御飯の時に聞いてみた。
ケイト「私なんかのどこがいいの?」首傾
ティオナ「とっても強い、力を理不尽に使ったりしない。
私欲に振り回されず、力にまでも使いまくったら疲れるだろうなと気を使う。
主張が弱いけど聞いたらちゃんと答えてくれる。
大好きだって好意を真っ直ぐ伝えてくれる。
されて嫌なことは絶対しないし、傷付けないよう気を付けてる。
真っ直ぐに見てくれる、耳を傾けてくれる。
気を使ってくれる、心配してくれる、丸ごと好きだって愛してくれる。
裏がない。下心もない。全部顔に出るし言葉にして伝えてくれる。
なにがなんでも是が非でも守ろうとしてくれる、その割りに自分を守ろうとはしない」
ケイト「だって…勝手に治ってくし;」
ティオナ「だから守らなきゃって思うでしょ?」
アイズ「うん」こくこく
ケイト「…そうなんだ?;」
ティオナ「逆に悪い所なんてどこにあるの?
動揺したら変に暴走する所あるけど、ちゃんとなだめたら聞いてくれるし謝るし、嫌だって言ったら繰り返さないよう頑張ってくれるし」
ケイト「…;」
ティオナ「一緒に生きていく上では最上物件だと私は思うなあー。
強いし優しいし言うことなし!」
ケイト「そんな風に思われてたんだ…;」
ティオナ「ただもうちょっと恥ずかし気を持って欲しいなあ…
あんな丸出しで恥ずかしがらないって…それだけその想いが真剣なんだろうけれど…もうちょっとこう…ねえ?//」
ティオネ「そうね。それは大いにそう思うわ」
ケイト「え?どゆこと?」
ティオネ「好き好き好き好き、愛しいものに向ける目を向けられて、笑いかけながらさも嬉しそうに何度も言われて…その時にあんたはどう思うのよ?」
ケイト「……ちょっと…恥ずかしいね。とっても嬉しいけど//」てれてれ
ティオネ「だから羞恥心を持ってって言ってるのよ!」
ケイト「いやいや!ちゃんと羞恥心はあるよ!?
あるんだけどね!それだけ好きというか好きという想いがはち切れて気付いたら口をついて出てくるというか!!伝えたいだけというか!!」
ティオネ「そこが問題なのよ馬鹿!!////」
テロップ『全員が一斉に頷いた!』
そのティオネの言葉に、周囲は同意を示すばかりであった…