第37章 アイズの気持ち
この世で起こる全ての事には意味がある。
それは偶然ではなく…必然。
そう語りかけてくるケイトの言葉には、どこか重みを感じた。
ケイト「大丈夫だよ…人にしたことはされるっていうけどさ。実際は違うのを知っている。
身に降りかかる理不尽は、自分が悪いから降りかかるものでもない。ただ、周囲が在りたいように在る為に人へ振り撒く弊害、もとい人が起こす『人災』だ。
傷付けて、殺して、その上で笑っていられる…そんな奴等はこの世で通用しても、あの世でそのまま返される。
だから私は人を意図して傷付けないし、殺さない。
人を傷付けてでも生きたいのなら、そうしていたいなら…ずっとそうしていろ。
人に害を齎して、散々思う存分やりたい放題傷付け続けといて…その命程度で償えると思うなよ。
ああいう奴等はあの世で何度でもやった分を返され続ける。一生下の位でい続けてろ。
身の程も知らず、下に見て、平然と高笑いして傷付け続けるような輩は…生涯神のような高みになど辿り付けはしないさ。
人も、動物も、空気も、風も…全部が、在ってこそ…自らという存在がある。
他を貶めなければ生きていけない、わざわざぶつけて心を抉って生に矜持を感じるクズはクズのまま。
変われなどとは言わん、そのままでいたければ一生そのままでいていい。
さぞかし…てめえは傷付けられないまま、生温い温室でぬくぬく育って…平然と大きくなったんだろうよ。さっさと死んで地獄に落ちろと言いたくなる。
生温い環境で育って、持っていないもん持ってる奴等が苛立たしい。
妬ましいのか?
いや…優しくされるのが普通のそれで、周囲に優しく接する奴もまた目障りに感じる。
きっと…人の気も知らねえでへらへら笑ってやがって…なんて考えてる自分がいるんだろうな…(ぎりっ!)←歯噛みし、遠くを睨視する
(はっ!)ってごめん!!;
憎しみを自覚したからか結構乱暴な言葉が!!;
不快にさせたならごめんなさい!」合掌
フィン「いや…君の主張を聞けて良かったよ。
第一…君はそういうことをろくに話そうともしないだろう?」
ケイト「うーん…確かにそうだけども;」
フィン「なら気にしないで話してくれ。
君の考えも理解しているし、境遇故のものだということもわかっているつもりだ。
安心して、気兼ねなく話してくれていい^^」にこ