第37章 アイズの気持ち
新たなスキル…それは、とんでもないものだった。
【神の愛娘】
・発展アビリティ《天運》と《地運》の常時発現。数値は無限大固定、《無限運》へ合一化。
・人知のはかりしれない自然から『果てのない幸運と強運』が齎される。神からの愛の証。
魔力の数値が∞/2となっており、他はいつも通り1万5000程度に上がっていた。
そして《神秘》が相当使い込んだ結果からか、Uになっていた。
話が逸れた、戻そう。
【神の愛娘】の発現条件は3つ。
・事ある毎に欠かさず神と主護霊に心から感謝し、純粋な想いから祈りを捧げ続けたこと。
・「人から常に与えられ続けてきた「身体や精神が耐えられる限界を突破する出来事」」に伴う『果てのない憎しみと殺意と恨み、負の念』に常に苛まれ続け、『人という存在そのものを世界ごと壊してでもなお全て殺そうとする強靭な意志』を抱いていることを自覚しており、その上でもそれを人に与える側になるまいともがき足掻き続けていること。
・苦しみや傷を与えてくる者達に至るまで痛みや哀しみを憂い、『心から幸せを願い祈る、助けようと奮闘する』等の善行を愚直に積み上げ、無抵抗であり続けてきたこと。
ロキ「これはまあ…よく頑張ったなって褒美やろうな」
フィン「下心がないからね」
リヴェリア「本当に…」
ガレス「本人は欠片も気付いとらんがの」
ケイト「?」首傾&きょとん
『これだから…;はああっ;』嘆息&俯
ケイト「え?何?;どしたの?;」おろおろ
凄いということに全く気付かないし自分のことには関心さえ示さない。
その様子を見た僕達は、揃って肩を落としながら嘆息を零した。
後にケイトに聞いた所によると、前兆はあったという。
ギャンブルはルールを知らなくとも自動的に最高の結果しか出たことがあらず…
全部ロイヤルストレートフラッシュで打破し続けていたらしい。
そして気付いたら、ちゃんと相手の不正の証拠も掴んで捕まえることが出来た。
という案件があったそうだ。
資金集めの為と軽い気持ちで誘われ、例の21時の外出の帰りに少しだけやっていったらしく…
たった30分で貯金が500億ヴァリスを超えたらしい;