第37章 アイズの気持ち
ケイト「!
(これは…よく知っている。
覚悟が決まった目だ」←真っ直ぐ見つめ返す
アイズ「…ケイト…少しでいい…ほんの少しでいいから、勇気をちょうだい)
ケイト…少しだけ」ぎゅう←差し伸べられた左手を右手で取る
ケイト「ん?」
アイズ「少しだけ…勇気をちょうだい」ぷるぷる
ケイト「!(震えてる」
アイズ「手を、握ってて…」
ケイト「わかった(こっくり)
お前が離すまでは離さない。
少なくとも、私は受け入れていると自覚してもらいたいな!」片目瞑&微笑
右手を腰に当て、自分を左親指で指すケイトに…アイズは笑った。
アイズ「うん…ありがとう^^」
そうして、アイズはティオナやティオネやレフィーヤへ打ち明けた。
精霊と英雄の子であることを、自分の口から…
無論、受け入れてもらえたのは言うまでもなかった。
それにアイズは涙しており、フィン達も皆…温かく見守っていた。
最後にロキがアイズへダイブを敢行して飛び付こうとしたが、当のアイズから平手打ちを食らったのは言うまでもない;
そして私に「勇気をくれて…前に踏み出させてくれて、本当にありがとう」と笑顔で伝えてくれた。
ケイト「…その台詞、そのまま返すよ^^//」
そして事態は収束し、各自解散となった。
ちなみに河豚に関しては、その日の晩御飯に美味しくいただかれた。
残りは空間収納庫で冷凍保存されてる。
リヴェリアは何で重婚に反対しなかったのかについてだけど…
結婚話を打ち明けられた時(1157~1159ページ参照)、何故否定しなかったのか、風呂の時にわかった。
自分もまたその気持ちがわかる一人だったからかもしれない。
否定すれば自分もまたできないと自ら道を閉ざしてしまう行為だから。
アイズが泣き止んでから新婚旅行の荷物の整理を終え、配る用意も終えた。
それからステイタスを更新しに向かい、ロキの神室に辿り着いた時…
何故かそこには既にロキだけではなくフィン、リヴェリア、ガレスがおり、フィンが「待ってたよ」とまで言ってきた。
そんなに気になるものだろうか…そう考えていると、見透かされたように言われた。
フィン「くす)不思議そうな顔をしているね。
気になるものだよ。
もう日付が5月31日に変わったから4日後、6月3日は遠征だからね」
その言葉に納得した。