第37章 アイズの気持ち
ティオネ「それにしてもアイズ…あれだけ号泣できたのね」
ティオナ「しー;とりあえず黙って」
フィン(…本当に…君のお陰で、随分と変わったよ。
僕も…ロキ・ファミリアの皆も…)微笑
テロップ『周囲はただ見守るばかりだった…
(ちなみに鍛練場は中のではなく、外のである。
ドンと爆太郎は緊急馬車当番ではない為、少し離れた所で無音結界を張って鍛練中)』
…私は…どうして欲しいの?
……私は…そんなこと、想って欲しくない。
たとえそれが、本人であっても…そんなこと、絶対に許せない!!(ぎゅっ)←拳を握り締める
抱き締めるのをやめて両肩を掴んだ私は、ケイトの両目を覗き込んだ。
ケイト「!」ビクッ!驚
アイズ「…私は…生みの父親から殺されかけたことなんてない。
でも…それでも……私は、ケイトに自分を大切にして欲しい。
その上で、幸せを掴んで欲しい」
ケイト「……ごめん…わからない…というか、理解できない。
皆には同じことを想ってるし、願ってるよ?…
でも…私に向けるとなると、話は別と言うか;
そうなったら…それまでのは何だったんだという風に折り合い付けれなくなると言う感じで」
ティオネ「うぎいい!まどろっこしいい!!・・」くわっ!!
ティオナ「シー!!;」←必死にティオネを背後から羽交い絞めして止めてる
フィン「本当に正反対だね…;」汗
ティオネ「はっ!)こ、これは違うんです。団長おおお;」
ティオナ「今更取り繕っても遅いって;既に手遅れ;」
テロップ『しかし三人の会話は二人には届いていない』
アイズ「私は…そうは思わない」
ケイト「!」
アイズ「私は、ケイトがいたから気付けた。
今ある幸せと、ちゃんと向き合うことが出来た。
失う前に気付けた。大切にする為に前に踏み出そうとすることができた。
私は…強さばかり求めていた頃とは違うし、変わったと思う。
少なくとも…見えてるものも大分と変わった。見えないものにも、ちゃんと目を凝らせるようになった。
ケイトが…必死に護ろうとしてくれたから。
真っ直ぐに私を見てくれて、大好きだって言ってくれたから…
だから…私は成長できたし、変われた。
前とは比べ物にならないぐらい…見えるものも、彩も、全部変わって…
だから、お父さんが言っていたように…本当の意味で強くなれたと思う」