第37章 アイズの気持ち
アイズ「……それでも…変わらない(真剣)
私は…ケイトを救いたい。
何度も助けてくれた。大切な人だって、大好きだって言ってくれた。
何より…ヒューマンなのに…向き合うだけで辛いはずなのに…
私と、向き合おうとしてくれた。真っ直ぐぶつかって、向き合ってくれた。
その上で…愛して、くれたから」
フィン「……そうか。
なら…僕はもう何も言わないよ。
厳しめな言葉を向けてしまって済まない。
だが…もし過去の傷のトラウマから暴走すれば…」
アイズ「私が止める」
フィン「…わかったよ。
君の想いが生半可じゃないってことはね(苦笑&溜息)
ただ…これだけは覚えておいて欲しい。
僕もまた、彼女の隣を譲る気は毛頭無いことを」真剣
アイズ「うん…わかってる」
フィン「ならこの話はこれで終いにしよう。
お互い譲らない。譲れないだけのものがある。
それで十分だ」
アイズ「…うん。
(私の全ては強くなる為だけに。
それ以外何もない。他には何も…
母(アリア)『いつか…あなたも素敵な相手(ひと)に出会えるといいね』微笑
父『お前だけの英雄にめぐり逢えるといいな』微笑
何も、無くなってしまったんだから。
私の前に英雄は現われてくれなかったのだから。
ずっと…ずっと、そう思っていた。
それを…ケイトが変えてくれた。
恩恵抜きで私を倒した。黒竜を倒して、大切な人を奪い返してくれた。
私達を不治の呪詛から守ってくれた。死に掛けてでも護り抜く為に全てを捧げてくれた。
『大好きだよ^^//(ぎゅっ』
一番憎んでいる種族のはずなのに…私を見てくれた。
そう言ってやまず、手を取って笑みを向けてくれた。愛してくれた。
私にとって…初めての『英雄』になってくれた。
だから…だから……(ぎゅっ)←拳を握り締める
どう在っても…これだけは、譲りたくはない。
そう思えてならなかった」
ティオネ「いい加減戻れっつってんだろうがああ!!」
フィン「落ち着けティオネ!?;逆に追い詰めてどうする!;」←ティオネを槍で押さえ込む
ティオナ「ケイト、一旦落ち着こう!」
ケイト「わあああああん;;;やっぱり人間やだああ;」
ティオナ「ケイトも人間でしょ!!?;」
ギャーギャー!!
喧騒の中、私は微笑みながら『私も、大好きだよ』とケイトを抱き締めた。