第37章 アイズの気持ち
「団長!団長の子守歌、是非聞かせて下さい!!//」
「私も!」「私も!」
ケイト&ティオネ『私のフィン&団長に手ぇ出すんじゃねええ!!!!』
フィン「…;」
大食堂にある椅子に腰かけていると女性団員が詰め寄ってきて、それにケイトとティオネが荒れていた。
勿論、ケイト以外に聴かせるつもりはないので丁重に断った。
何故、こうなってしまうのだろうか…
アイズに至っては僕へ殺気までぶつけてくる始末だった;←滝のように冷や汗が出ている
テロップ『大いに不本意だ(フィンの心境)』
いつも通り、巨大な魚の丸焼きを作ろうとティオネがしてきたわけだが…
ケイトが切り身にすべきだと人数の倍の数になるよう切り刻み、大きな鍋2つに分けて全て入れてからひたひた程度に水を入れ
切り身1つにつき味の素0.3gといりこだし6gを入れていき、20分ほどじっくり煮込んでいた。
素材の味を取りつつ全体に隙間なく魚の抱いている卵にまで味を染み込ませる為、らしい。
ロキ・ファミリアの団員は総勢80人(遠征メンバーは40名)だから、切り身の総数は160個…
味の素48g、いりこだし960gも一気に消費されたのか…;それも水はそれ以上…;
そして作られた料理は…優しい味付けで、さっぱりとしていた。
まるで疲れた体や心を労わるかのような温もり、それに加えて優しく包み込むような海の香りを感じる中、それのおかわりを要求する人が数多くいた。
それから同じ机でティオネの隣に座って食べながら、先程の魚料理の作り方についてケイトが教え込んでいた。
その後、鍛練場で修業をするつもりらしい。
いつも通り、ティオネとティオナとアイズがケイトと一緒に行った。
ついでにレフィーヤはリヴェリアの講習に引っ張っていかれていた。
僕も仕事に専念するとしよう。一人で執務室へ移動した。
後にガレスもまた手伝いに来てくれたことが救いだった。