第36章 *帰還まで
その後…
ケイト「もうやめて//;もうやめてえええ////;」ぼしゅうううう←両膝を両腕で抱え込んで顔が見えないよう俯く
フィン「よしよし^^;」なでなで
ケイト「記憶を、記憶を消してええええ////;」
フィン「可愛かったよ^^//(もう一度見たいな?」にっこり
ケイト「いや、でも;
フィン「可愛かったよ^^//」
ケイト「その;」
フィン「可愛かったよ^^//」
ケイト「……映像送るので勘弁して下さい;」しゅんっ
フィン「ん^^//♪」なでなで←満足気に頷きながら再びケイトの頭頂部を撫でている
本人からすれば非常なまでに恥ずかしいものだったようだが、僕からすればとてつもないほどに愛しい光景だった。
今日の日付は5月29日(冒険者66日目)…
新婚旅行6日目、なのだが…今、僕はピンチに陥っている。
5日目はちょうど昨日、精霊王の森でゆったりと過ごして1日丸々潰した。
ああ…何故、ケイトに言われるがままに路地裏にまで歩いてきてしまったのだろうか。
軽くだけならきっと大丈夫だってとケイトから促され、無理やりつけられた結果…
フィン「うおおおおおおおお!!!
小人族の再興とケイトへの想いがこの身を焦がす!!!
迫る障害など全て薙ぎ払おう!この身が朽ち果てるその時まで!!」
ごぉっ!!!←ブレスレットを付けた手に魔力が集まる
ケイト「待って待って。標的はこちら!;」ばっ!←遥か上空にあたる空中にマネキンを作る
フィン「燃え尽きろ!ヘル・フィンガアアアアアアア!!」
どっごぉんっ!!!←魔力が的へと飛んでいき、的が内から爆発する
ケイト「はー;間に合ってよかった;」ほっ
フィン「ケイトも子も決して死なせはしない!!!!
僕の命に代えようとも!!!」
ケイト「!!!!//////」キラキラ←歓喜の眼差し
かちゃん←外れる音
外れた瞬間、我に返った僕の脳裏によぎったのは…先程の誰かに聞かれれば『恥辱』に塗れるであろう行動。
その発した言葉に対して内容を理解した先に得たものは…果てのない絶望、羞恥心と後悔だった。
テロップ『フィンはその場に崩れ落ちた(跪いて地に両手をついた)!!』