第36章 *帰還まで
~賢者の石について、鑑定結果詳細~
賢者の石
使用条件
・回数制限なし、壊されない限り何人でも使用可能
・石が『聖者』と認めた者のみ使用可能、邪な心がある者の願いは聞かない
・使用者に『不老不死』を与える、使用者が子供の場合体の成長は全盛期まで続く
・体の成長は全盛期に至り次第止まるが、能力のみ成長は続く
・使用者が神に至った後も効果は永久的に続く、天界から下界に至り脆弱な体となった後も『不老不死』とする
・病気にかからないわけではない、傷を負わなくなるわけでもない、生による苦しみもまた永久に続く
ケイト『以上の条件がよろしければご使用下さい…ってことかな?』
フィン『そうだろうね…』
ケイト『んー、お腹の子供には使いたいかな。死んで欲しくないし』
フィン『ンー、もう少し考えてからでも遅くはないと思うけれどね?
クリエイト・蘇生でいつでもできるし、病気だって何だって治せるだろう?』
ケイト『そうだね。
とりあえずは保留ってことで、空間収納魔法内に入れとくよ』
フィン『ああ、どうしても必要となった時に使おう』
ケイト『頷)うん。
フィンには出せるようにしておくね。万が一の為に』
道中の間、そういう話をした後…ケイトは別のことをし出した。
まあ、歩きばかりな上…似たような景色ばかりが続くからね。木も自然もないただの荒野だし。
ディア・フォロンの外殻に、魔法を反射する『ジャガーノートのドロップ品』と同効果を有したものを《神秘》で作り出して融合させることで
より神で言う所の『チートレベル』が跳ね上がって危険度までもが高まったのは、最早言うまでもない。
所有者は無論ロキ・ファミリアのみ。
その金属で造り出されたものは、縦2m,横1m,厚み0.5mの大盾5枚(魔法の出口は盾中央)、直径3cm,長さ1mの比較的簡素な杖5本(魔法の出口は杖先)、他には短剣8本(魔法の出口は剣先)のみとした。
遠征では大いに役立つこと間違いなしだろう。