第36章 *帰還まで
5月27日(冒険者64日目)
新婚旅行4日目
チェックアウトした後で島の観光をちょっとした後で、フィンの生まれ故郷の村に向かう為に再び舟に乗った。
途中から陸路に切り替わって食事の後、再び道中を進んでいる12時半に事は動いた。
ケイト「こーしてこーしてあーして♪あ、これも混ぜるといいかも!」
せっせかせっせか
フィン「何をやってるんだい?」
ケイト「なーいしょ^^//♪」へへっ
フィン「…可愛い//」ぼそ
その後、赤い結晶が出来上がり、賢者の石を作ってしまう。
鑑定結果『賢者の石』
ケイト「………」ぱくぱくぱく
フィン「?何ができたのかな?ルビー?」
しゅんっ
咄嗟にクリエイト・空間収納でしまった。
ケイト「その…さ」
フィン「ん?」
ケイト『不老不死になれるとしたら、どうする?』
フィン「!!」
頭に直接話しかけた。
ケイト『あ、殺して奪おうとしないでね?;』おろおろあわあわ
フィン『しないよ。
そもそも精霊王の祝福で共に死ねるようにしてもらったばかりだ。
ただでさえ200年は生きられると保証されているのに奪う理由がない』
ケイト「……で…どうしよう;厄介事だ;」
フィン「ともかく…空間収納魔法の中で保存しておこう。ロキに判断を仰げばいい。
今は新婚旅行に集中してもらわないと、楽しめないだろう?」ぽんっ
肩に手を置きながら笑いかけるフィンに、私は笑って頷いた。
ちょっと笑みが引きつっちゃったけど;
それからフィンに連れられた場所は…
フィンが言うには一度連れて行きたかった場所らしく
そこは…ディムナの両親の墓だった。着いたのが16:20で…
16:20~25…大興奮の余り、フィン以外何も考えられなくなった。
勿論…その理由はただ一つ!
信頼してのそれだとわかったが故に他ならない。
ケイト「フィンフィンフィンフィンフィンフィンフィンフィンフィンフィイイイイイイイイイイイイイイイン/////」すりすり
フィン「…一体、いつまで言えば満足するのかな?^^;」
苦笑交じりの彼の一言は、私の大好き大好きというはち切れんばかりの想い故の叫びに掻き消された。