第36章 *帰還まで
ケイト「どうしたのフィン!?溜息ついてたら幸せ逃げちゃうよ!
Hey!Hey!Go!!Go!!♪」
フィン「うん。君には言われたくない^^;」苦笑
ケイト「え!?;」ガーン!!
フィン「冗談だよ(くす)
ほら、行こう」ぐいっ←ケイトの左手を右手で握って引っ張る
ケイト「!//う、うん//」
引っ張られるままに必死についてくる彼女に僕は笑いかけ、港を後にした。
そして歩きの最中に予定を伝える。
フィン「この島、ここからすぐ近くには温泉街がある。
そこで家族風呂で二人きりで入ろう」
ケイト「うん!売店も見たいな//」
フィン「じゃあ道中で見ようか?」
ケイト「賛せーい!^^//」挙手
フィン「ふふっ…」
ケイト「?」
フィン「いや…随分と自分を出せるようになったね^^//
そのことが…僕には、とても喜ばしくて」
ケイト「!//
…ありがとう//
それと、心配かけてごめんね」
フィン「君が気にするほどのことじゃない。
君に幸せになって欲しいからこそ願った、僕の…希望だ」
ケイト「//…本当に、ありがとう//」
風呂を堪能した後、温泉まんじゅうというものを買って食べ
海の藻で造られたという海苔もまた皆への土産に買うことにした。
そうして宿への道中、温泉街限定の福引があった。
「大当りいいいいいいいい」がらんがらんがらん
ケイト「何々!?」ずいっ!
「特賞です!^^
上着がかけられる、かのゴライアスのオブジェですよ!」にこにこ
ケイト&フィン((うん、要らない…;))
しかし、後に産まれる子供達には大人気だった。
アルとディが大はしゃぎし、ぶら下がって遊んでいたのはまだ…そう遠くない先の話だ。
ケイトが言うには…『導きなさい』と天からの啓示を受け、やりたいことが見つかったそうだ。
ケイト「助けたい。
私が味わってきた痛みや苦しみ、それを味わって助けを求める人達を…助けたい」
どこまでも汚れなく、優しさを貫けるその生き方は…とても眩しく、共に居て心地よかった。
できるなら…その優しさを自分にも向けて欲しいのだが、それはきっと難しいだろう。
今は、まだ――