第35章 成長
フィン「……本当に成長したね(しみじみ)
もっと時間がかかると思ってたよ」
ケイト「皆がいなければ…私はきっと、未だ自分という存在さえも受け入れられないままだったよ^^;」
フィン「…だとしても…この成長は、とても喜ばしいよ。
流石は…僕の惚れた女だ」微笑
ケイト「!!///
…ほ…褒めても何も出ないよ?//」ふいっ&そっぽ向く
フィン「くす)もう出てるよ^^
その君の反応が…僕にとっては何よりの好物だ^^///」くすくす
ケイト「………馬鹿っ////」かああっ!
フィン「ごちそうさま//」にこにこ&すっ←顔を覗き込む
ケイト「ぷくぅー!)むぅーーー//」ぺしん!
フィン「ふふふっ^^//」
ケイト「むぅっ!//」ぺちん!
フィン「はっはっはっ!^^///」
ケイト「馬鹿あっ!///」ぱちん!
フィン「あっはっはっはっ!///」
ケイト&フィン『わーらーうーなー!!////&あっはっはっはっ!!^^////』
ぺちぺちぺちぺちぺちぺち!!
腹を抱えて笑う中…彼女の背を叩いてくるそれが、とても心地よかった。
僕にとっては…彼女の反応のどれもが、何よりのご馳走なんだと…その時に思い知った。
と同時に、心から想う…
こんな日常が…永遠に続けばいいのにと……何度でも、僕の心を離さなかった。愛して止まない、このケイトとの時間を――
何を善とするか…何を悪とするか…
それを知る為に…自分とは違う『他』という存在が、無数にあるんだろうな。
学ばせてもらおう…自己の正しいと思うそれを。
突き進んでいこう、たとえ人とぶつかり合うことになろうとも…
他の正義に触れ、その意図を理解して、その上で…自己という名の正義を見出だそう……
その生き方を見出した彼女に…僕は深く共感した。
守ってくれなかったじゃない。護らないという選択肢を取って貫いた。
街の人達や僕達に出会う前までの人達は、そういう人間だった。ただそれだけの話。
そう考えると、不思議と怒りも鎮まっていくのを感じた。
抱くのも無駄になる。その間に楽しいことが出来るのに勿体ない。
彼女の意見を貫いた方が、より充実した時間を過ごせると僕は思う。
釣り糸が引き、一本釣りを実行する彼女を前に…
ようやく自分と向き合って生きるということを決めたそれがとても嬉しく、目を細めた。