第35章 成長
精霊王『ケイトを助ける為に《精霊王の祝福》を刻んだ後、目が覚めるまでの間に
死ぬケイトを見るのが耐えられんと、共に死ねるようにしたしのお』←1194ページ参照、ケイトを寝かせた後に目覚めるまでの数分の間に会話して了承を取って得た
ケイト「そんなん聞いてないぞ!!;」ずいっ!!
フィン「いや…それについては200年は生きられると保証されているから、別に気にすることは;」苦笑
ケイト「気にするわ!!
安心して死ねないじゃんか!!;」
精霊王『安心せい。
フィン、お主の短剣のクリエイト付与は回数無制限じゃろうが…
万が一の時はそれで蘇生できる。
それでもどうにもしようがない時は、わしらの下へ瞬間移動で飛んでくればよい。
新婚旅行でも是非寄っていけ』
フィン「…いいのかい?」
精霊王『今更何を言うておる。
こやつは良くも悪くも社会に馴染めん性格をしとる』
ケイト「何を!?;」
精霊王『気持ちも全部ストレートに言う。
悪気がなく、不快な思いをさせるようなそれは決して出さんようにしておるがの…
人間社会では、いいように振り回されやすい性格じゃ。
純粋で、真面目で素直で、騙されやすく、人を第一に考えておる。
自分のことなど2の次じゃ。嘘もろくに付けん』嘆息
ケイト「うぐっ;」
精霊王『そんな馬鹿まっしぐらなケイトを…』
ケイト「馬鹿は余計!!;」
精霊王『フィン、お主は何度死に物狂いで護ってきた?何度彼女の為に涙を流した?
彼女を愛し、想い、労わり、寄り添い、共に笑ってきた?』
ケイト&フィン『!!』
精霊王『十字架を通して、わしは見てきたぞ。
お主から伝わる想いを、過去を…今得ている幸せというものを。
だからこそ、お主を精霊王の森へ招待した。
そして歴史上…全人類の中で、初めて足を踏み入れた存在となった。
どれほど踏み入れさせようと、精霊の森までじゃったからな』
ケイト「凄いよフィン!//(キラキラ&微笑)
精霊王のじっちゃん、ただでさえ人嫌いで誰も近付けまいとしてばっかなのに!」
フィン「じっちゃん?;)
あ…ああ。そうだね」苦笑&汗←笑顔が引き攣っている
拳を握り締めながら英雄を見るかのような眼差しを向けられ、ずいずいと寄られていった。