第35章 成長
ケイト「そう言えば…神剣って、あと2本はラウルとフィンが持ってたんだっけ?」
フィン「ああ。あの神剣を使うのはラウルの方が慣れている。
11本にばらけさせていると管理も難しいから、1本の短剣として持たせていただろう?
皆もよくやってくれたよ。持った手が震えていたけれどね」
ケイト「そんなに怖いかな?」首傾
フィン「そりゃあ…取られたり悪用されたら何でもできてしまうからだろう?^^;」
ケイト「あ、なるほど」
フィン「…ともかく…僕の持っている短剣まで神剣になってしまったから12本となるわけだが」
ケイト「そう言えばフィンの短剣に不壊属性とクリエイトを付与させたんだった」←1189ページ参照
フィン「…忘れないでくれ;」
ケイト「じゃあ何で1本を持ってたの?」
フィン「そうでないと僕の短剣が狙われかねないだろう?」
ケイト「ああ。ただの短剣だと思い込ませておく為か」
フィン「情報はどこから漏洩するかわからないからね。
ほら、食事の手を進めるんだ。冷めない内に食べよう」
ケイト「はーい!
あ」
フィン「?」
ケイト「「あと、遠征に行く自動更新する魔法かけてもいい?」って言葉…通じるかな?
遠征に行くの後で「皆に」って部分が抜けてたの今更気付いたよ、あっちの。PDFでダウンロードして読んでたんだけどね?」もぐもぐ
フィン「それだけ切羽詰まっていたんだという脚色でいいんじゃないかい?
意味は通じるはずだ。その一文だけでも言いたいことは何となくわかるよ」
ケイト「そっか…感じ方って人それぞれ…
まあいっか。あれ以上は無理ってぐらい頑張ったんだし」
フィン「また気にして倒れたいのかい?
たった8日で5kgも痩せたんだ。離れて正解だと僕は思うよ」もぐもぐ
「何事も踏ん切りは大切だ」と付け加えると、ケイトからありがとうと感謝された。
ケイト「フィン…本当にありがとう。
何度も何度も…数え切れないぐらい支えられてるよ//」微笑
フィン「…お互い様だ。
僕もまた、何度でも君という存在に支えられている。
こんなことで支えられるのなら、死ぬ最期の日まで続けるよ。
命に代えてもね//」微笑
椅子から立ち上がると共に右手を前へ伸ばし、ケイトの左頬を撫でながら語る最中、乱入者がやってきた。
そう言えば…もう、魔力の供給の時間だったね。