第35章 成長
ケイトが起きてから、とても気持ちよく眠れたようで満面の笑みを向けてくれた。
そして僕はケイトの中にいる始祖神にも聞こえるよう、始祖神とのやり取り(1161ページ参照)を教えることにした。
その上で…誓った。
フィン「ケイト…たとえ、始祖神の記憶を持って変わったとしても…僕は、それごと君を愛するよ。
命ある限り…いや、命をいくら無くしたとしても僕の妻は生涯君だけだ」
ケイト「フィン…ありがとう^^//
私の気持ちは、ちゃんと言ってたよね?
どれだけ変わろうと、どれほどの記憶に飲まれようと何度でも言う!
どんな風に変わったとしても、フィンが心から大好きだって//」微笑←1076ページ参照
フィン「ああ…覚えているよ。ありがとう//」
ケイト「それはこっちの台詞!//」ぴとっ
未だ船の床の上に腰を下ろしたまま、隣にいた彼女は近寄りながら僕の肩の上に頭を乗せてくる。
その頭をいつものように右手で撫で、ケイトはそれに擦り寄ってきた。
こんな時間が続けばいい…
島につくまでの残り僅かとなる時間が、少し恨めしく感じながらも…
僕とケイトは、この束の間に幸せを噛み締めるかのように互いに笑い合っていた。
幸せだと感じる瞬間はいつも…彼女の隣だった。
そしてケイトもまた同じようで…だからこそ、幸せがより強く…大きく感じるばかりだった。
最愛の人との出会い、日々、想い出…
その全てをひっくるめて愛し、共に生きる。
それこそが…『夫婦』という形なのかもしれない。
そう考える中、ケイトが不意に話し出した。
ケイト「あ、そうだ」
フィン「ん?」
ケイト「私ね、あっちの世界の夢で…
地球のある世界の神界に居た女神フィアナを連れ帰した後なんだけどね?
どっちにしろフィンは私と結婚しててさ。まさかの迷宮でのサプライズ指輪で//(ドキドキ」
フィン「…僕のサプライズはお気に召さなかったかな?;」苦笑
ケイト「ううん!とっても嬉しかった^^//
で、問題はここからなの!」
フィン「うん?」じっ←ケイトの両目を凝視
ケイト「…アルやディに、私の胸を吸ってる時に嫉妬しててさ?
0歳児からの記憶が自分にはあるからって、許せないって…
フィンは、そんなことしないよね?^^」にっこり&首傾
フィン「………………;」
無理だ