第35章 成長
フィン「これ以上君の愛に溺れさせないでくれ//」
ケイト「それもうどんな迷言!?」
フィン「君への愛で溺れ死にそうだ」ぷるぷる
ケイト「もうツッコむ以外ないよ!ツッコミ人間足りないよ!
もうティオネを呼ぶしか」
ごん!
その慌てふためきながら叫んだケイトの言葉に、僕は拳骨を繰り出した。
フィン「うん、頼むからそれだけはやめてくれ」
ケイト「なんか凄い冷めた声になったね…;」
フィン「とりあえずだ。
二人きりの新婚旅行だとわかって欲しい」
ケイト「んー…わかった。フィンとの時間を楽しむ目的でだね!」
フィン「ああ、是非とも頼むよ」
ケイト「で、あとはピクニックだよね^^
未開の土地かあ…楽しみだなあ」にこにこ
フィン「そうだね。楽しみにしててくれ」微笑
ケイト「今日は雲一つない晴天!星空も綺麗だろうなあ。ご飯も美味しそう^^」
フィン「僕が作るから、ゆっくり横になっててくれ」
ケイト「うん!夜は冷えるから夜風だけ防いで触れてるものをあっためる仕様にするね。
テントとかどうするのかと思ったよ」
フィン「安心してくれ。
次の日はホテルだ、ちゃんと予約もしてある」
ケイト「そっちもそっちで楽しみだなあ」にこにこ
17:56、山道を歩きながら僕達はそう会話し合っていた。
―――――――――――――――
そうして、メレンの中でも丘の一角に辿り着いた私達は、キャンプを立てた。
ケイト「次はダンジョンを徒歩で巡ってみたいなあ」
フィン「いや、それに関してはいいっこなしで頼むよ。
それはオラリオにいればいつだってできるだろう?
やりたいことだって見つけたからには、できる範囲でも叶えてあげたいからね」微笑
ケイト「うん…ありがとう!^^」頷
フィン「クノッソスの入り口にあるダイダロス通りまで黒いもやが溢れ出て死人が出たみたいだし」
ケイト「ええ!?;ちゃんと治して
フィン「ああ。君のお陰で治ってるよ」
その言葉に安心した私は、ほっと胸に左手を当てながら安堵の息を漏らすばかりだった。