第35章 成長
ケイト「フィン…」
フィン「ん?」
ケイト「ここはどちらかって言うと、釣りより観光に向いてるっぽいよ?
魚もそんなにいないし、餌にも困ってないから釣れないんだって」
フィン「へえ…」
ケイト「でもフィンのことだから知ってて連れてきたんでしょ?
誰も知らないこの自然一杯な場所に」
フィン「…うん。
まだ認知されてないみたいだからね。人も寄ることも少ないことは下調べ済みだ(別のケイトが」
ケイト「霊感で負の念を感じやすいから、とっても助かるよ!
不快感だって少ないし、それに伴って吐き気を得る機会も減るし」
フィン「未開の地みたいだからね」
ケイト「そうだ!水切りしてみたい!
小さい頃にやって以来なんだよね!
5回の記録、超えるかな?」わくわく
フィン「ステイタスが昇華されている今となっては当然超えれると思うんだが…」
ケイト「やってみなきゃわっかんないよ!
どっせいやあああああ!!」ぐあっ!!
フィン「!!!??;」ぎょっ!!!
全長5mはあるだろう大岩へ歩み寄り、私は迷わず持ち上げた。
しかも円状。
何故平べったくないのかと言うとそれは単純!そっちの方が燃えるだろう!!
ぎょっとした表情を向けられる中、私はなおも叫ぶ。
ケイト「大岩投げ水切りでぇい!!」
フィン「待ってくれ!お腹に負担がかかる!軽い石でいいはずだ!」あわあわ
釣竿を放り投げながら止めようと大岩を私の前方から下ろそうとされる中、なおも私は投げようと叫ぶ。
ケイト「ふっ!何を言うか!何事も挑戦という言葉があるだろう!」
ぶつっ!!!!
その中、突如として何かが割けるような音が響いた。
「「………え?」」