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Unlimited【ダンまち】

第35章 成長





5月25日(冒険者62日目)

新婚旅行初日、メレンへと出る。
ゆっくり歩いて。歩幅も合わせてくれる。荷物は勿論空間収納魔法の中。

そんな中、フィンが手招きと共にある場所へと移動する。
「まだ未開の土地でいい場所を探しておいたんだ」という言葉と共に。


フィン「人が近くにいると、落ち着かないんだろう?」
ケイト「ありがとおおお!!^^//」ぎゅむううう

嬉しさのあまり赤面しながら抱き着くと、フィンもまた笑みを浮かべながら抱き返してくれた。


そうして案内された湖、いや海と繋がっている汽水湖のほとりでフィンが予め持ってきていたという釣り竿で釣り体験をさせてもらった。


ケイト「うーん、どうせなら泳ぎたいなあ…」

フィン「全身に負担がかかる。やめてもらえると助かるんだが…;」
ケイト「んー、でも待ってる間が暇なんだよなあ…」

フィン「そこがいいんだよ。周りに目を向けてご覧?」

ざああああああああああ

風が見計らったかのように吹いてきた。

すぐ近くにある草原の草が風と共に同時に揺れ、髪もまたたなびき…すぐ、身近に自然を感じた。


釣竿を手に腰を下ろしたまま、湖の水面もまた綺麗に反射しながら揺れていた。


ケイト「確かに…いいね」

フィン「ああ…このまま、じっとしていたい。
君のことを強く感じていられるからね」

ケイト「ん…//」

フィン(よし!釣りスポット穴場、人気が一切ない場所にこれたのが幸いした)内心ガッツポーズ

ケイト「いつまでも…」

フィン「ん?」

ケイト「いつまでも…こうしていたいね//」ぴとっ←フィンの肩の上に頭を乗せる
フィン「!!!//」ビクッ!←身を震わせ硬直

ケイト「フィンの計画に乗って、よかったよ^^//」
フィン「!//…ああ、そう思ってもらえるなら嬉しい限りだ//」

笑みを返される中、私は気付かない。フィンの内心での出来事など…

フィン(言えない…本当は昨日の内に立てたとは言えない!)内心冷や汗混じり


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