第35章 成長
抱き締め合う光景を前に、僕は想った。
フィン(少しでもいい…
ほんの少しでもいいから…
僕は、彼女の中に自分を大事にしようとする心が芽生えて欲しい)
そう、何度でも切に願うばかりだった。
ちなみに、主犯の計画は以下の通りだ。
オラリオへ水を地下から流し込み、それを主犯が操作し
地下から棘状にして全てを貫き、オラリオを崩壊させる。
単純明快である分、とても読みやすかった。
昼過ぎ
レフィーヤ「あの爆発に巻き込まれて死ぬかと思いましたよ!;」
ケイト「破片にまでリフレクトがちゃんと働いてよかったね!」
レフィーヤ「働いてくれてなかったら死んでます!;」
ロキ「にしても、大活躍やったなラウル!
作戦立てたんやろ?」
ラウル「いやあ^^//」でれでれ&後ろ頭を掻く
ロキ「んじゃあケイト、ラウルへ向けて一言!」
ケイト「よっ!この千両役者!!」
ラウル「何すかそれ!!;」
その最中、リヴェリアがふと言葉を出した。
リヴェリア「一番の未知は隣にある」ちらっ
ケイト「え?何で私を見るの?」
リヴェリア「当分は出ていくことはないだろう」
レフィーヤ「え!?それじゃあ私の意味は!?;」
リヴェリア「変わらない。後釜として育てていくつもりだ」
ケイト「んー、私さあ…地下迷宮の底まで制覇したい」
『…ええ!!?;』
リヴェリア「これはまた…^^」くすくす
フィン「豪快な夢だね^^」
ケイト「で、制覇した後はフィンと一緒に旅に出たい。
色んな大陸を見て、色んなものを見て学んで…そうして全部見終わった後で、またここに帰って、最期は皆と一緒に居たい^^//」
『……』
その笑顔に…僕達はただただ見入るばかりだった。