第35章 成長
ラウル「やった…っすよ…団長」ふらふら
フィン「Lv.6でありながら、既にLv.7並のステイタスを持っていたからね。
倒せても不思議ではない。信じていたよ」
ラウル「はははっ^^//」じわっ
涙が滲み出る中、なおも主犯は叫んだ。
「まだだ!まだ俺には最終兵器が!!」
どおおおん!!!!!
「!!?」
ナルヴィ「これ、やばくない?!;」
エルフィ「振るだけでレア・ラーヴァテイン並の威力が…
しかも4本って!;」
リーネ「すみません!;すみません!!;」
アキ「謝ってる場合じゃないでしょ!?;」
残り3つの湖が、第二軍によって文字通り下へと落とされた。
フィン・ガレス・リヴェリアで1つずつ。
ラウル・ティオネ・ティオナで1つずつ。
主犯をケイト、Lv.7の次に強い魔導士刀使いをアイズ、剣士をベートが。
そして、貯水湖の地下で水が全て凍らせられた直後
今度はエルフ・リングの後、皆とタイミングを合わせて下と上から共にレア・ラーヴァテインが炸裂したのだった。
フィン「レア・ラーヴァテイン10発分か…最終兵器もああなっては一貫の終わりだね。
君の敗因は二つ。
一つは彼女一人に意識を向け過ぎたこと。
そしてもう一つは…僕達を敵に回したことだ」
こうして…オラリオ襲撃を目論む主犯は捕らえられた。
その5分後である10時50分、呼吸が止まったケイトが起きる。
11時までアイズは泣きじゃくっていた。
ケイト「えっと、大丈夫だよ?;精霊寵愛もちゃんと働いてるし;」おろおろ
アイズ「前の時…息が止まった後、ずっと…ずっと、息も心臓も…止まったままだったって;;」ぼろぼろ
ケイト「いや、それは呪詛かかってたからそうなっただけ。
精霊寵愛の力も効かないぐらいだったから!;(おろおろ)
ほら、大丈夫!!ね?」
アイズ「怖、かった」
ケイト「え?」
アイズ「怖かった!!
ケイトが、死ぬかと思ったら…嫌で、怖くて、仕方なかった;;」ぽろぽろ
ケイト「……(瞠目)
っ…(じわっ)
……ごめん…心配かけて…
注意引き付けるにしても、限度があったよね^^;」
こくこく!!
激しく頷きながら、未だしがみ付いたまま涙を零すアイズに…
ケイトはそっと抱き返し、優しくその頭を撫で続けていた。