第35章 成長
「俺はLv.7だぞ?なのに何故…?)
何者だ!?このっ!」ぎり
ぶおっ!!!
どごぅっ!!!
その言い知れぬ怒りと共に繰り出された上段からの全力の大振りを、ラウルは敢えて受け止め
ラウル「うっ…(ぷるぷる)
うおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
がきぃいいい!!!
右手に持った短槍で上へと払い除けた。
「!!なっ」
息を呑んだ直後、
ラウル「俺は――(叫べ!)
ラウル・ノールド!(届くまで)
ケイトさんの弟子で!!(止まるな!)
【英雄】を超える『冒険者』だあああああああ!!!!!」
次の瞬間、全身の魔力の流れと共に放たれた一筋の神速の突きが大男の大剣を突き破り、心臓へと吸い込まれていった。
どごおおおおおおおおおおおっ!!!
凄まじい衝撃波と共に、背後にある水までもが左右に割れる。
大男もまた貯水湖の中央まで飛んでいく。
ラウル「しまった…心臓ついちゃったっす;
咄嗟に柄頭になるようできたけど…;
あー…完全に、落ちてるっすよね?;」ぽりぽり
ぼご…ぼごごごごご
大剣をついて壊した直後、咄嗟にあたるのが柄頭になるよう持ち替えていた。
その後、泡だけが浮かび上がってくる最中、ラウルは数瞬迷った後に飛び込んだ。
それからそのほとりで寝転がせ、治療をした後でクリエイト・バインドで縛って動けなくした。
ラウル「はあ…結構魔力の消耗が;
言ってる場合じゃなくって!!;(ぶんぶん!!(頭を振る))
急がないと!;」
たったったったっ
彼自身、彼が倒した冒険者がLv.7など…思いもしなかった。
それが要因でケイトと同様にLv.7になるなど、思いさえも…