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Unlimited【ダンまち】

第1章 出会い





ティオナ「つまりを言うと…力とスピードを兼ね備えた一撃ってこと?」

ティオネ「考えたわね。力めば動きが遅くなるのを踏まえて、当たった瞬間にだけ籠めるなんて」

リヴェリア「だがそれはアイズもわかっているはずだ。

一度だけではあるが剣を退くことで凌いだ」

ガレス「学習してさらに磨きをかけとるの」

フィン「ああ…身体能力的に見て、有利なのはアイズだ。
まだファルナさえも受けていない状態では、天と地ほどの差がある。

だが…それを互角にしているのは、おそらく…
圧倒的な実戦経験と、負けまいとする情熱、勇気だ。


一瞬でも臆すればその間に斬られる。僅かでも遅れれば死ぬ。
そんな極限状態にありながら、それでもなお前に踏み出せる勇気。

その原動力となっているのが、負けまいとする情熱だ。

(どれほどの死地をくぐれば、これほどの流派が編み出せるのだろう」

どっくん、どっくん


フィン「高鳴りが止まらない。親指の疼きが、止まらない!)

いいね…実にいい!」微笑

いいものを見つけた。不思議と、そう思わされた。


目の前の戦いが、身体能力の差を埋める独特な流派を示していた。

今までに見たことの無い動き、構え。
最初に見た時は変な構えだと呟いた。だが…それを撤回せざるを得ない。



ケイト「負けたくない…これだけは、負けたくない!」きっ!

いい顔だ。

真っ直ぐに、前を見つめている。


狂気や、憎悪なんてまるで感じない。



ケイト「何でかわからない。それでも…

負けるのだけは、失うのだけは…絶対に嫌だ!!


無駄だなんて言わせるものか。無駄になんてさせるものか!

相手が速いのなら全身の機微で引っ張って加速すればいい!
相手の一撃が重いのなら剣先を逸らしてかわせばいい!!

最後の最後に、相手を倒した者こそが勝者だ!!!


超えろ!乗り越えろ!!燃え上がれ!!!

相手を倒すまで手を、足を、全て止めるな!!!!)

でやああああああああああああああ!!!!!」


!全身の動きが一つになった!

明らかに、アイズのスピードと並んでいる!!


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