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Unlimited【ダンまち】

第35章 成長





「はっ…はっはっはっはっ!

何が英雄だ。救世主だ!何が世界最速だ!?

俺の勝ちだ!!」

アイズ「はあっ…はあっ……

!!……ケイト?」じわり

涙が込み上げる。

あの失った頃のように、深い哀しみが胸の内を占めていくのを感じた。


フィン「ああ…終わりだ。

随分と、手間をかけさせてもらったよ」ふっ

「!!…な?」

中央の貯水湖の縁の上、そこにフィンが右足をかけて覗き見て笑っていた。


フィン「巧妙な罠のつもりだったようだが、見え見えだ。

人工の貯水湖、それは総計して9つ…ここは中央。
ワザと他の湖へ惹き付け、誘い込んだつもりのようだが…

まあ、それなりに手こずらされたけどね」

「くっ。

こいつが見えねえのか!?」だんっ!

フィン「!」ぴくっ

そうして主犯はフィンの足元へと動かぬケイトを投げ付け、それに対してフィンは眉を顰めた。


「こいつはもう息をしてねえ!俺達の勝ちだ!」

フィン「そうだね。だが、僕「達」が負けたわけではない」

「負け惜しみのつもりか勇者!?
達と言ったな?だが命乞いしてた奴もいた!さぞかし惨めだったぜ!?」嘲笑

フィン「生憎だけれど、僕の部下に…能無しなんて一人もいない。

そうだろ?ラウル?」


ラウル「はあっはあっ」

ティオネとティオナに支えられたラウルがフィン達の後ろから現れた。

あの瞬間移動の後、ラウルは行動に移していた。


テレポートで最初に辿り着いた場所へ戻った後、ワープで一瞬で距離を縮めながら走って他の貯水湖に駆けていた。
底を潰して回る為に。その湖の水を自在に操る主犯の目論見を潰す為に。

その途中で、主犯の一派の輩が襲い掛かってきた。


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