第34章 休日と仕事
ケイト「クリエイト・一時的のみ鍛冶アビリティ発現!
ロキ、ステイタス更新して」
ロキ「お、おお…?;
うげっ!?;鍛冶が!?;しかもSSS!?;」
ケイト「よっしゃ行くぞおおお!!」
11本の短剣を作る。
どれも小振りで取り扱いがしやすいシンプルな形をしていた。
魔剣は高レベルの鍛冶アビリティを持つ鍛冶師が作成でき、一定回数使用すると砕け散る。また、基本的には冒険者が扱う魔法より威力は弱い。
だが…彼女の魔剣は他とはわけが違う。
1つ目の違いは不壊属性。
決して壊れず、たとえ0回になったとしても消えずに武器として使える点だ。
2つ目はクリエイトを付与したことで、回数制限を何度でも最高値へと戻すことが出来る点。
1回さえ残っていれば、最高値である15回へと巻き戻る。それも何度でもだ。
3つ目…その残り回数が柄頭へ丁寧に示されている点だ。
それもまた、ケイトから直々にプレゼントされかけたわけだが
どうせ付与するのなら僕の腰にある短剣にというと、本当にしてくれた;
しかも壊れないよう不壊属性も付与した上で。
その神剣とも言えるそれに、僕は冷や汗と共に恐怖を覚えた。
クリエイトを宿した魔剣ならぬ神剣はラウルに託された。
ラウル「え!?;俺っすか!?;
責任重大じゃないっすか!!;せめてガレスさんか副団長か団長が
フィン「一番持ってなさそうだからね」
リヴェリア「意外性という点ではいいと思うが」
フィン「取られないように気を付けてくれよ?^^」にっこり
ラウル「絶対無理っす!!;」
ガレス「まあ諦めて頑張れ。他の者では手に余るわ。
ただでさえクリエイト自体、戦力過剰過ぎるからの」溜息
ラウル「それは俺にも言えることなんじゃないんすか!?;」
フィン「頼んだよ、ラウル^^」ぽんっ
ラウル「断ったらダメっすか?」たらたら
フィン「もちろん^^」きっぱり
ラウル「だ、誰か代わりはあああ!!;」がくがくぶるぶる&ちらっ!
『さー仕事仕事』
ラウル「え!?;皆!?;」
「あっちの書類お願い」「これどこに置く?」「それはあっちの方に」「あー、忙しい忙しいー」
ラウル「過剰過多!;過剰過多ああああああ!!;;
一人に持たせるものじゃないっすよおおおお!!;」
半泣きしながら叫ぶラウルに…周囲は無視を決め込んだ。