第34章 休日と仕事
それから後、温泉施設ゆらりおに行ってスケートを楽しみ
次は家族風呂をゆったりと堪能し、卓球というもので遊んでから帰った。
その帰り道に、ケイトからあるお願いをされた。
ヘファイストス・ファミリアへ寄って欲しいとのことだ。
ケイト「3000万ヴァリスでどれぐらいの大きさの不壊属性の金属が買える?」
ヘファイストス「不壊属性の金属ねえ。製法は知ってるのかしら?」
ケイト「んー…確か、めっちゃくっちゃ手間がかかりまくってた気が…;」
ヘファイストス「そうなのよ。
だからその金額だと精々15cm四方だけならいけるけれど…」
ケイト「うー;やっぱり鉱山から取ってきて自力で作るしかないか;
無理を承知でヘレイオス街にでも…;」ぶつぶつ
ヘファイストス「いいえ。普通ならの話よ。
あなたの頼みだし…前にあんな素材をただで山ほど貰ったし、その前だって深層の素材をたくさんもらったでしょう?
椿が無理を言って」
ケイト「あー…そういえば貸しにしとくってフィンが言ってたっけ…
というか、素材の中で泳いでた気が…」遠い目
それは今からすれば一週間前(5月13日)の話だった。
テレポートでリハビリがてらにぱぱっと倒し続けていき
空間収納庫に入れていたのだが、素材が多過ぎてパンパンになり…
後でまとめて報告したんだけどその日中に58362個ほど、以前から求めてくれていた買い手さんに売った。
そしてどうしても使い道がない素材があったので、それをヘファイストス・ファミリアへ持って行ったのだ。
だがしかし、「鍛冶に使えるぞおおお!!」と椿がしがみ付き、「後生だ!頼む!」とまで合掌と共に懇願され、ただで譲ることにしたというわけだ。
800万もの素材を前に椿は驚きのあまり吹き出し
素材のプールとも言えるそれに対し、椿は歓喜のあまりそこで十数分ほど泳ぎまくっていたという。
神ヘファイストスから怒られたのは最早言うまでもないことだろう。