第34章 休日と仕事
アイズ「そう言えば…」
ティオナ「?何かあったの?アイズ」
アイズ「うん…ケイトと一緒にいる時、何でか…たくさんの幸せに遭遇する」
アイズの挙げる、幸せ例:
ジャガ丸くんのおまけが増える、天候が心地いい、風が気持ちいい、迷宮でモンスターとよく遭遇する、モンスターから落ちるドロップアイテム数が倍に増える、その中でも希少なドロップアイテムが非常に多く出る、魔石の質が上層なら中層、中層なら深層並みに軒並み跳ね上がる、
報酬が増える、剣技の磨きのかかり具合が跳ね上がる、強くなるスピードが跳ね上がる、共に居るだけでどこか安心する、食事が美味しい、マッサージが気持ちいい、触れているだけで幸せな気分になる、寝つきがよくなる、等々
ロキ「ありがたやありがたやー」合掌&なむなむ
ケイト「やめてくんない?;もうこりごり」
掌を合わせて擦りながら言うロキに、ケイトはうんざりとした顔で呟いていた。
5月18日(冒険者55日目)
AM0:00
冒険者達が嗅ぎ付けてきた頃、フィンの稲妻が落ちた。
フィン「どうしても幸運に見舞われたいか…本人が風邪で苦しんでいたとしても?」
「手を触れるだけでも!」
フィン「そうか…ならいいだろう」
『わあ!!』ぱあああ
フィン「どうしてもというなら、ケイトが完治してからにしてくれ」
『ええ?!』
フィン「ちゃんと順番も記録しておこう。予約制でね」
「遅いんだよ!それじゃあ」
フィン「それとも…今死にたいかい?ここで^^」ばきぼき←拳を鳴らす
『すみませんでした!失礼しましたあああああああああ!!!;』
ぴゅううううううう
脱兎のごとく去っていった。
フィン「まったく。
ただでさえ風邪を引いて弱っているというのに」嘆息
リヴェリア「困ったものだな」眉顰め
ガレス「しかしまあ、それこそが人間の摂理というものじゃ。
のお、ケイト」ぽんぽんっ
フィン「説得力に欠ける。触れるのをやめてから言ってくれ」
ガレス「ただのスキンシップじゃろう?このぐらいは許せ。
器の狭い男は嫌われるぞ?」
フィン「むっ)…はああああ」肩落とす
そうして頭を撫でているそれによって、ケイトが起きてしまった。
折角寝た所だと言うのに!!(ぷりぷり)←内心怒っている人